正直不動産

正直不動産

2022年6月14日 (火)

NHKドラマ「正直不動産」 その10

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ついに最終回だったのでした。

すいません。ロケットのお話に夢中になりアップするのを

忘れていました・・・。

 

最後のネタは「サブリース契約」から始まります。

このお話ももっと掘り下げるかと思ったら、

意外とあっさり片付けられてしまいましたね。

 

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悪徳不動産ミネルバの社長が、

身寄りのない老人の死のネタから金儲けする話から

原作は始まるのでしたね。

遠い親戚で相続した方なら、売却する可能性は多いでしょうから。

そこを言葉巧みに「サブリース契約」にしてしまうのでした。

 

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このあたりは不動産経営をしたことのない方は

「騙されやすい」ところなのでしょう。

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「1K×10室で月110万円!」

もう舞い上がっていますね。

1Kで11万円払うところは東京でもかなり良いところですからね。

しかも、管理料に20%もとられるなんて、まさに「ぼったくり」

ですから。

「サブリースにした方が節税」という原作のコメントも

気になりますね・・・。

 

こういう不動産経営の実態を的確につくところまで

さすがにNHKでもできなかったのでしょうね。

因みに「サブリース」に関しては、「不動産賃貸経営管理士」という

資格まで作って不動産屋に対する監視強化すような

動きなのですからね・・・。

 

あと不動産管理料5%を2%にさげる「ダンピング」の

お話も出てきましたね。

不動産管理料5%は相場でしょう。

10%取るところも多いところですから、安い方かも

しれません。

それをミネルバ不動産が2%にすると大家に持ち掛けますね。

でも永瀬は

「うちは現状どおり5%でやらせていただけないでしょうか。

私は1.5%と言おうとしました。その分、他の名目で補填する

つもりでうそをつこうとしたんです」

と正直ですね。

ここで第一話で出てきた和菓子職人の石田が登場。

皮ジャンが実にカッコイイ。

 

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地主に

「この男は、いいことも悪いことも何でも話す。

本当のことを言うとやたら叩かれる世の中で、

珍しいくらい馬鹿正直なヤツだ。信用できる。

俺が保証する」と力説。

その結果、永瀬は契約継続を勝ち取ったのですね。

 

ドラマ的には「埋蔵物文化財が出土した場合」のかなり

コアな話も出てきますが、これはレアケースなので

触れません。

あともっと「突っ込み」たいところ満載なのですが

まあドラマとしては大成功だったのでしょう。

 

不動産営業という実態を批判するのではなくで

「正直に生きる」ことのすばらしさを

ドラマで訴えたかったのでしょうね。

それが原作にはないセリフから分かります。

 

「うそがつけなくなり、正直に仕事をするようになって、

分かったことがある。それは家の数だけ、人生があるということ。

その人の数だけ、大切なものがあるということ。

ある人は家族。ある人は結婚。ある人は仕事。

これからも俺は家を通じて、多くの人の人生にかかわり続けると思う。

だからもう決めた」

 

しみるセリフです・・・。

 

(NHKドラマ「正直不動産シリーズ」おしまい)

2022年6月 3日 (金)

NHKドラマ「正直不動産」 その9

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今回のテーマは「眺望悪化マンション」

リビングから富士山が見えるマンションを希望する

夫婦が登場。

ライバル不動産会社のミネルバの花澤が

その条件にあった物件を夫婦に売りつけてしまうのですね。

ところが、年後にその目の前に高層マンションが建つ予定。

それで契約解除できるか?

という至極「不動産売買でありがちな」大問題ですね。

 

この時点で、マンションの売買契約を済ませ、

350万円の手付金も支払ってしまっているのですね。

「話が違うじゃないか!」と激怒し、キャンセルを主張。

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花澤は

「かしこまりました。ただ買主都合となるので、手付金の返還は

いたしかねます」

 

「私は眺望がいいと言ったけど、富士山がよく見えるとは一度も

言っていません。(チラシに)たしかに富士山の写真はありますが、

それに関する記述は書かれていませんが」

とにべもなし。

「訴えてやる!」との抗議にも

「どうぞ。ただ、日照権と違って裁判で眺望権が認められることはほぼありませんが」

 

このあたり勉強になりますね。

ここで公式ガイドブックの出番。

「自分が背の高いマンションに住んでるってことは

近所にも背の高いマンションが建つ可能性が高いという

こと。そのためにも、マンションの場所の用途地域の

確認がまず先決」

まあそうでしょうね。

近所の特に南側の大きな敷地がないかどうかは

確認すべきことのようです。

不動産購入に当たって勉強になりますね。

 

原作では、花澤が「タワマンが建つことを知らなかった」と

主張して、突っぱねて終わっていますね。

ということは契約解除はできなかったのかもしれないですね。

ドラマの方は、その物件を孫のために結局買うことになって

「メデタシメデタシ」

というオチでした。

 

今回はこの花澤の過去が暴かれるお話も盛り込んでいましたね。

花澤は以前大手ゼネコンの現場監督までやっていた経歴。

現場監督だった人が今は敏腕不動産セールスウーマン??

 

ここだれでも突っ込みたくなるところですが、

実は原作でも感動した箇所ですね。

 

 

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ドラマでは残念ながらカットです・・・。

 

といろいろ「正直不動産フリーク」としては

まだまだ突っ込みたくなるのですが、

もうラスト1回ですね。

個人的には「民法改正のタイムリーな不動産ネタ」も

やってほしいし、一番タッチ―な「仲介料1か月問題」も・・・。

 

まあ天下のNHKはそこまでは踏み込めないのかなと・・・。

 

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個人的には山Pと美人OLとの恋愛ネタのオチも気になりますね・・・。

あとラスト回期待しましょう!

2022年5月27日 (金)

NHKドラマ「正直不動産」 その8

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今回は「地面師」の勉強。

不動産ビジネスを学ぶことはできましたが、

ちょっと「バラエティー感」が強すぎて、

普通の方には現実味はなさそうですね。

 

地面師というと「積水ハウス事件」を思い出しますね。

あの不動産業大手の積水ハウスが地面師に、まんまと引っかかって

55億円もだまし取られたのですからね。

 

勉強ついでにいろいろ調べてみました。

昔のお話ではなくて2017年。つい5年ほど前の事件です。

 

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山手線五反田駅徒歩3分、目黒川を渡ってすぐの廃業中の「海喜館」

というところ。

 

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(かつて海喜館の看板が掲げられていたところ)

 

なんとこんな好立地で2000㎡もあったので、不動産業界では

有名な物件だったのでしょう。

 

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図式化するとこんな感じ。

巧妙な偽造書類となりすまし役の方々の迫真の演技。

まんまと積水ハウスがひっかかってしまったのですね。

 

この事件をたぶんモチーフにしたのだと思います。

ドラマでは300坪の土地を坪190万円。つまり5億7000万円の売買。

 

手付金の1割5700万円をだまし取ろうとする手口ですね。

こんなんでひっかかるの~??

 

突っ込みたくなりますが、

「積水ハウス事件」でもかなり巧妙に偽造書類が作成されていたようです。

結構怖いお話ですね・・・。

 

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不動産ブローカになった桐山から、

「けやき野興業との交渉はすぐ手を引きましたけどね。

似合わないスーツを着た人たちとは仕事をしたくない。

それだけです」

と実にカッコイイ。

 

詐欺師かどうか判断するのも、大切な不動産屋の仕事なのですね・・・。

 

まあ、オチは地面師であることを暴いてメデタシメデタシでしたね。

 

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最後に登坂社長の

 

「人を信じるということは、相手にすべてを賭けるということだ。

裏切られたとしても、それは賭けた自分の責任でしかない。」

 

これもカッコイイ。

登坂社長は昔、大手デベロッパーで地面師にひっかかって

その責任を取らされて辞めたのですからね・・・。

 

こんな上司に私も仕えたかったですね・・・。

 

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最後に、いい機会ですから地面師について

さらにいろいろ調べました。

以前「ガイアの夜明け」でも特集していましたね。

ある地主さんが地面師に1200坪の土地を

だまし取られたことがあるのだそうです。

怖いですね。プロの不動産屋以外にも一般の方も

騙されることもあるようです。

 

地面師に狙われる物件は

・好立地にある土地や建物であること

・所有者が高齢で独り身であること

・所有者が入院したり海外にいて離れて暮らしていること

らしいです。

 

ここでもう私の言いたいことが分かりましたね・・・。

 

「地面師対策にも家族信託」!!

 

2022年5月26日 (木)

NHKドラマ「正直不動産」 その7

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今回は「リバース・モーゲージ」の勉強ですね。

いろいろ勉強になりましたね。

誰も言っていないことを最後に申し上げます。

 

しかし、「リバース・モーゲージ」なんてフレーズが

まだあったことに正直驚きでした。

30年前の「バブル崩壊」でなくなった商品だと

信じていましたから・・・。

 

それを説明する前に、登場人物のご紹介。

前田吟さんと中田嘉子さん扮するご夫婦が、

住宅ローンを完済した自宅を売却するかどうかという設定。

 

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ここですぐ、「突っ込み」たくなりますね。

前田吟さんと中田嘉子さんといえばまさにバブルの頃に

「渡す世間は鬼ばかり」で共演されていましたね・・・。

まあ、そんなことはどうでもいいのですが、

結局この物件は、駅から遠い理由で高くは売れません。

 

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そこで「リバース・モーゲージ」の登場。

その「リバース・モーゲージ」なのですが、

要するに高齢者が自宅を担保に融資してもらって、将来的には

亡くなった後で売却して返済する仕組みのローン。

 

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「土地神話」があったバブルの頃に開発された商品ですね。

リスクがたくさんあります。

 

① 価格変動リスク

土地は未来永劫に上がり続けることはありません。

不動産価格が暴落したら、将来の相続人に多大なる迷惑がかかることになります。

バブル崩壊で借金だけ残された相続人たちがどれだけ苦しんだか。

 

② 金利変動リスク

今は低金利ですが、金利上昇局があるかもしれません。

手持ち資金だけでは払えなくなるかもしれません。

 

③ 長生きリスク

「人生100年時代」を迎えています。

60代で「老後を考える」と焦ってローンを組んでも、

その後40年間金利を支払い続けるかもしれません。

また長生きすればするだけ、上記①と②のリスクも増大します。

 

いろいろあるのですが、不動産屋にはまったく関係のないお話なのですね。

分かりますか?担保ローンをいくらしても、不動産屋には何のメリットも

ないのです。売却してくれなければ手数料が入らないからです。

因みに、例の「公式副読本」には、当然何も触れられていませんでした。

 

でも正直不動産の永瀬は名台詞を吐きますね。

家を売却することに決めたと言ったご夫妻に、

 

「幸せの形は人それぞれです。お孫さんのためだけではなく

奥様のためにも家を売るべきではありません」

と伝えます。

それでは「登坂不動産が困るのでは?」という言葉に対して名言。

 

「私たちは物件をただ右から左に仲介しているのではありません。

家を通じてお客様の人生を豊かにする、そのお手伝いをするのが

不動産屋の仕事です」

 

実にカッコイイですね。

まあ、こんな不動産屋は少ないかもしれないですね。

手数料が欲しい悪徳不動産屋なら、リバース・モーゲージのデメリットを

並べ上げて売らせてしまうのでしょう。

 

なかなか考えさせられる第7回でしたね。

 

ところで、その「リバース・モーゲージ」なのですが

税理士としては相談されると即答で反対するでしょうね。

デメリットとは申し上げた通りですから。

 

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ただ一点だけ、私が勉強中の「家族信託」との組み合わせは

可能ではないかと思っております。

オリックス銀行の提案図ですね。

建て替え資金をこの「リバース・モーゲージ」で借りられれば

「信託内借入」と同様の効果は得られますね。

この仕組みはいずれどこかで発表します。

 

住み慣れた我が家を手放したくないご老人は多いです。

住み慣れた街を離れることを嫌がるご老人も当然たくさんいます。

何か仕組みが考えられないかと、研究テーマをいただいたようです。

 

 「私たち税理士は、税金の計算だけをしているのではありません。

税金を通じてお客様の人生を豊かにする、そのお手伝いをするのが

税理士の仕事です」

 

正直税理士・・・。

2022年5月 6日 (金)

NHKドラマ「正直不動産」 その5

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今回も勉強になりましたね。

悪徳不動産屋が

「問題ある中古物件を表面だけ『リノベーション済み』と

取り繕って売りさばくこと」

があるそうです。

 

建築の専門的なお話は、やはり素人には分からないこと多いです。

ましては、今回の問題はマンションの床下の欠陥。

 マンションの床下の瑕疵なんて、確かに床をはがさない限り

分からないですからね。

 

「インスペクション」

という言葉はぜひ知っておくべきことなのでしょう。

 

監修されている公式ブログからこの「インスペクション」

について説明されています。

 

ホームインスペクションは「住宅診断」と訳されます。

売主・買主に対して、第三者的・中立的な立場から、

住宅の欠陥や劣化状況、改修すべき場所やその時期、

おおよその費用などを、専門的に調査し、アドバイスする業務

 

を指すのだそうです。

 

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2018年4月に施行された改正宅地建物取引業法によって、

中古住宅の取引の際にホームインスペクションの実施有無に

ついての説明が仲介する宅建業者に義務として課される

ようになりました。

 

でも大事なことは、「説明の義務化」なのですね。

 

「インスペクションの実施」そのものが

義務化された訳ではないのですね。

実際は、インスペクションはそれほど活発に

行われていないのです。

理由は簡単ですね。

「売主」または「買主」の費用負担ですし、

売主側としては「値段を下げるような悪い情報」は隠したいのが

心情でしょうから。

 

監修されている公式ブログから

 

「ホームインスペクションの調査は、

日本ホームインスペクター協会が実施する

認定試験に合格したインスペクターが実施します。

インスペクターの試験は民間資格であり国家資格ではありません。」

 

国家資格でないので、それを適正に行われるような法整備が

されていないのです。

ですから、ドラマのように不動産業者から

圧力欠けられると言いなりになってしまうのでしょうか?

 

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実は、この点原作とはかなり表現が違うのですね。

インスペクターが圧力に屈しないのです。

でも正しく調査するには床板をはがす必要があるのでした。

 

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でもそんなことを無視してバーベルで床板をはがす

バカ「正直な」不動産屋は確かにいないのでしょうね・・・。

 

このあたりデフォルメされたマンガ通りでしたが、

原作では

 

「問題ある中古物件を安く買いたたいて、

表面上だけ取り繕って『リノベーション済み』って謳い

高値で売る悪徳不動産屋」

は確かにいるそうです。

 

そういう人が「情報弱者の大バカ」何だそうです。(これも原作通り)

 

素人の「情報弱者」を守るこの「インスペクター制度」が

もう少しきちんと法整備されることを切に願います・・・。

2022年4月28日 (木)

NHKドラマ「正直不動産」 その4

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この正直不動産の「公式副読本」というのがあるのですね。

 

いい機会ですから不動産にもっと詳しくなろうと思って

買ってしまいました。

前回のブログで

「原作には15年前の死のことが告知義務となるか」

について議論しましたね。

 

「ガイドラインでは今回のケースで告知義務が

課されるかどうかは微妙です」

 

と書いてありますね。

何だか「公式」という割にはハッキリとは

書いていないのですね。

国土交通省に文書で回答をもらってほしいですね。

 

ガイドラインの最後に(8ページ)

 

「人の死が生じた建物が取り壊された場合の土地取引の取扱いや・・・

などは、・・・現時点では、本ガイドラインの対象としていない」

 

対象と書いていない以上、告知義務はないということなのでしょうか?

 

「社会情勢や人々の意識の変化に応じて、適時に見直しを行うことと

する」

 

というのが結びの言葉ですから、まあ変更されるのでしょう。

 

ただこの「公式副読本」読むと、

 

「間に一人挟んでいれば告知する必要はない」

 

という慣習上のお話は通用しなくなるとハッキリ書いてありますね。

 

「一回誰かが住めばOKとか、事故物件に一か月だけ住んで

ロンダリングする高額バイトがありました」

 

恐ろしいこと書いてありますね。

不動産業界の実態なのでしょうね。

本当にそんなバイトがあったり、不動産会社の新人のやる仕事で・・・

とかなり「ブラックな」ことも書いてありますね。

やはり恐るべし不動産業界なのかもしれませね。

 

この公式副読本も勉強になりますが、

「公式監修者のブログ」も参考になりますね。こちら

 

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第4話見ていて分からなかった会話ありますね。

ミネルヴァ不動産の花澤(倉敷カナ)は永瀬(山P)に

「相当あくどい手口を使うんですってね。カモを見つけたら、

うそを並べて強引に契約を結んで囲い込み、

販売活動しているふりをして徹底的に干す。

客がじれたら、価格を下げるだけ下げさせて、売りさばく」

と先制パンチ。

 

この意味分かりました?

これが分かると「これが悪徳不動産の実態か!」

納得できます。

 

 「干す」とは、売却物件として広告を出してはいるのに、

いつまでたっても購入相手が決まらないように操作すること。

売却活動を怠り、購入の申し込みがあってもブロックまでして、

徹底的に野ざらしにすることを指します。

 

「へ~そうなの!」驚きませんか?

 

そうやって売れない理由を価格のせいにして

「お客さん、この売却価格では難しいです。200万円くらい下げましょう」

と説得して売却価格を下げさせます。

 

これが不動産営業の実態ではと驚いてしまいますね。

よく住み替えで、「買いを先にしては絶対いけない」

というのはこういうことなのですね。

先に買ってしまったので、絶対売らなければならないのです。

 

でも、こういう悪徳営業マンに

「徹底的にブロックされて野ざらしにされてしまう」と

誰も買い手がつきません。

 

下げるとこまで下げさせてから

購入しそうな客に

「絶好の物件があります・・・」

 

これでも見事「両手」の成立・・・。

 

悪徳業者になると、さらに塩漬けにし

「買い取り保証がありますが、どうしますか」

とささやいてくるので、売却価格はさらにその7割程度に

なってしまいます。(原文のまま)

 

驚きですね。怖いですね・・・。

2022年4月27日 (水)

NHKドラマ「正直不動産」 その3

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ドラマ第4話見ました。

本当にためになるドラマですね。

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まずおばあさん役のこの方誰だか

分かりますか?

パッと見て吉行和子さんだと思ったら

違いました。

なんと風吹ジュンさんなのですね。

70歳以上のおばあさん役なのです。

調べたら現在69歳。ちょっとびっくりですね。

 

このおばあさんが「あえて事故物件に住みたい」という物語なのです。

ここで「事故物件」とは何か、ということになりますが、

この正直不動産で、ぜひまじめに勉強してください。

 

「事故物件」のことを言う前に、前提となるのは

「70歳以上の方」がアパートに一人で住みたいというのは

なかなか大変なのですね。

大家側は嫌がることが多いからです。

ズバリ書きますが、「孤独死」でもされたら困ると

いうことなのですね。

この「孤独死」こそ「事故物件」とされてしまうからです。

 

ではその「事故物件」となったら、宅地建物取引業者は、

次の買主、もしくは借主に「告知」しなければならないのです。

 

ただ、これも番組でも出ていましたが、

国土交通省の

「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」

(令和3年10月)

というものです。

法律ではないということですが、不動産屋は守りなさいと

いうことのようです。

 

ただ居住者がそこで死んだら何でも「事故物件」ではなくて、

「老衰、持病による病死などいわゆる自然死」は除かれるのですね。

ガイドライン読むと

「事故死に相当するものであっても、自宅の階段からの転落や、

入浴中の溺死や転倒事故、食事中の誤嚥など日常生活の中で

生じた不慮の事故による死」

も除かれるのです。

 

ただ問題は、不慮の死であっても

「長期間にわたって人知れず放置された場合」が「事故物件」に

なってしまうのです。

テレビではそこまで詳しく説明していませんでしたが、

このガイドライン読んで勉強になりました。

 

「いわゆる特殊清掃や大規模リフォームが行われた」ことなどが

判断基準となるようです。

 

こういうところを「黙って」、それこそ「隠して」、

借りさせられた、もしくは買わされたら

たまったものではないですね。

このあたりまさに「正直な」不動産屋さんに期待したいところです。

 

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 (サイト管理人の大島てる氏)

 

番組では、前にも取り上げた「大島てる」のサイトのことも

出ていましたね。

「ニセ情報」をアップするなんて飛んでもない営業マンが

描かれていましたが、こういうこともあるということも

知っておくべきですね。

 

あとガイドラインでは

「概ね3年間を経過した後は、原則として、

借主に対してこれを告げなくてよい」

 

とは書いてありました。

では「購入」の場合はどうなのでしょうか?

 

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原作には15年前の死のことを書いてありましたね。

不動産営業の現実として、これは難しいところなのでしょうか。

さすがに「天下のNHK」では触れられてなかったですね・・・。

2022年4月15日 (金)

NHKドラマ「正直不動産」 その2

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身重の奥さんがいるご夫婦が月12万円の予算で

マンションを探すシーンが出てきますね。

 

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不動ビジネスとは全く関係ないですが

見た瞬間、

「さすがNHK!鎌倉殿の八重さん(新垣結衣)を

 出してきたか!」

 

と思ったらちょっと違いましたね。

何だか「そっくりさん」のような・・・。

 

まず新人営業ウーマンが13万円の

物件を紹介して失敗しますね。

 

「敏腕悪徳営業マン」はセールストークが違いましたね。

 

「通常の相場なら15万円するのが13万円です!」

 

と勧めます。

 

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これを「アンカー効果」というのですね。

これは原作読んで非常に驚いたお話ですね。

こんなことすら知らないで、私はかつて営業をやっていたのか・・・。

営業マンなら知っていて良い「テクニック」ですね。

 

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成約しそうになった夫婦に敏腕営業マンは

その夫婦から「預り金」を入れるように言いますね。

 これは不動産営業の実態に即したお話のようですが

その後すぐトラブります。

オーナーから1万円の値上げ要求があったから。

 

「こんなことあっていいの?」

 

と思いませんでしたか。

もし「悪徳不動産」の場合、

これで契約を拒否して預り金が没収されたら

どうなるのだろう?

 

いろいろ調べていたら

このNHKの正直不動産の不動産考証をやっている会社を見つけました。 こちら

上場企業であるヤマダHDの関連会社でもあり、

ネットでどうどうと公開しているので間違いないのでしょう。

勉強になりますね。

 

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最後に、またこれも不動産とは全く関係のないお話ですが、

営業成績が悪い主人公永瀬に対して、厳しい営業部長から

 

「マグロ漁船にでも乗るか・・・」

 

これは今なら完全に「パワハラ」なのでしょうね。

40年前の証券営業の現場では、

当たり前の「日常会話」くらいでしたが、(!?)

今なら完全にアウトなのでしょう。

 

原作と違って、社長から部長に対して

「お前はクビ・・・」

というオチもありましたから。

このあたり、さすが天下のNHKですね・・・。

 

2022年4月13日 (水)

NHKドラマ「正直不動産」 その1

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録画しておいたのをようやく見ました。

しばらく忙しかったからですね。(仕事か?マラソンか?)

 

いろいろ言いたいことはありますが、

原作の面白さが伝わりましたでしょうか?

 

まず、ちょっと主人公が清純そうで、かつ、かっこよすぎますよね。

「千三つ」の口から出まかせの「悪徳不動産屋」の

イメージが全くないのですね。

 

タワマンに住む「トップセールスマン」ですから、

あえてカッコよく描いたのでしょうか。

 

 

まず営業部長(問題を起こした俳優の代役)のハッパから

始まりますね。

 

朝礼で、日本一高い山が富士山であることは

誰でも知っているのに、

2番目に高い山の名前はほとんど知られていないことを

引き合いにして

 

位と位では雲泥の差があるということだ。

いいか、今、不動産屋はコンビニの倍以上存在する。

2位じゃダメだ! ナンバーを目指せ!」

 

 

不動産屋はコンビニの倍。

これはまさに原作通りですね。

コンビニが6万件あるのに対して、

不動産屋が12万件。

これは流行りのフレーズになるでしょう。

 

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次に突っ込みたいのが、「サブリースのお話」

結構さらっと描かれていて見ている人に、

何が「悪徳か」分かったでしょうか。

山崎勉さん扮する和菓子職人の老人が

賃貸アパートを1億円で建築して、

登坂不動産にサブリースしますね。

 

「入居率に関係なく、毎月決まった額の家賃を

受け取れんですよね」

 

それに対して「ライアー永瀬」

 

「はい。30年一括借り上げ保証。入居者集めから

アパートの管理まで弊社が行います。

さらに状況に応じて、家賃の協議も行います」

 

「協議とは?」

「物価の上昇や増税など時代の変化にも対応できるよう

4年目以降は家賃を年ごとに原則%上げさせて

いただくこともできます」

 

もうこれがいかに「悪徳か」

 

まんまと和菓子職人は騙されてしまうのでした・・・。

一応以前問題になった「かぼちゃの馬車」などのサブリース問題を

指しているのでしょうね。

今でも地主に対して「相続対策」と称してこういう「悪質な」営業は

非常に多いので、ぜひ知っておいていただきたいネタです。

 

 

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(大田区民ニュースより)

 

オチはいいませんが、

この和菓子職人の作ったお菓子は見事でしたね。

ネット情報ですが、大田区の和菓子屋さん「和菓子処清野」。

 

「自分の作る和菓子で笑顔になる人たちがいるからこそ

 和菓子を作り続けたい」

 

いいお話ですね。

NHKですからカムカムエブリバディの「朝ドラ受け」して!?

 

登場した「たちばな」という和菓子屋だったら

もっと面白かったのですけどね・・・。