ガンバレ受験生

ガンバレ受験生

2019年12月16日 (月)

税理士試験合格者よりうれしいお知らせ

今日は久しぶりに税理士受験のことを書きます。

今から22年も前のお話で恐縮です。

平成9年(1997年)12月に税理士試験に官報合格しました。

 

合格してすぐに、「税理士試験がよくわかる本」を法学書院から

平成11年(1999年)に発刊したのですね。

さらにその4年後の平成15年(2003年)にまたも法学書院から

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「税理士試験こうすれば合格する」を発刊したのです。

 

実は結構この本はいろいろ思入れがあって、真剣に書いたものなのです。

おかげで増刷が決まるとさらに改訂版を出しました。

その時は受験生当時の講師の先生にお願いして「対談集」を出すほど

入れ込みでした。考えたら合格後すぐ開業していながら

結構受験業界のことを、かなり長きに渡って書き続けていたのですね。

 

申し訳ないですが、「後にも先にも」最高の税理士受験本だと

「かなりの手前みそながら」本当にそう思っております・・・。(すいません。)

 

ただそのおかげかどうか分かりませんが、

よく税理士会の会合で急に

「吉田先生のおかげで合格しました」

と以前からよく言われていたのですね。

 

 

実は先週末にも今年度の税理士試験の合格発表があったのです。

大変うれしいメールを2通いただきました。

 

受験期間が17年目と19年目の方でした。

19年目の方は以前メールをいただいたことがあり、

失礼ながら励ましのメールを送ったことがあり

よく覚えていたのです。

 

しかし、いまはずいぶん試験が難しくなったんですね。

長くかかっただけにうれしさも最高でしょう。

17年目の方からいただいたメール見た瞬間に涙が出ました。

 

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何だか自分が合格した以上にうれしかったです。

「本を出してよかった」

「ブログを書き続けてよかった」

心から思いました・・・。

 

お二方ともこれからの税理士業界を担ってください。

ご活躍を心から期待しております。

本当におめでとうございます。

2009年8月 7日 (金)

ベテラン受験生の試験実況中継 その2

『財務諸表論編』

昼食休憩後、財務諸表論受験。
試験開始前はやはり何もしない。
いまさらジタバタしても始まらない。
カバンからアイスノンを取り出し頭を冷やす。
「心配するな。財表はキャリアが長いのだ。何が出ても恐ろしくはないさ。」
と自分に言い聞かす。

試験開始前15分前入室。
すぐ黒板を見て試験問題の問題用紙と解答用紙の枚数をチェック。
これは意外に重要だ。
中には意地の悪い試験官がいて枚数を開始時間まで書かない時もあるが、
そんなものはキャリアの長い私には通用しない。
隣の教室を覗けば良いのだ。
作戦通り理論1問目から取り掛かる。
しかし理論1問目なにを書いたらよいかまったく分からない。
どっと汗が噴出してくる・・・。

ここで熟練兵士の私は、これはまた敵の戦略だと気付く。
こんな問題飛ばせばよい。
こうゆうときは、やはり2問目がやさしい。
さあ計算勝負。お!意外にやさしい。
しかしここでケアレスミスしたら命取り。慎重に解く。
早く切り上げ、手付かずの理論1問目に戻り、分からないながらも、
とにかく字を埋める。財表終了。
やや不安ながらも、多少の手応え・・・。

(吉田信康著 「税理士試験こうすれば合格する」より)


書きながら昔の受験生時代のことを懐かしく思い出しました。
あの当時は試験会場に冷房も完備されていなく、まさに
汗だくで格闘していました。
タオルを握り締め必死に問題に食らいついていたあの時。
自分の青春時代のようセピア色になってきています。
今となっては夏のいい思い出ですが、ただもう一度あの頃の受験生に
戻りたいとはやはり間違っても思いません・・・。

ガンバレ!税理士受験生!!

2009年8月 6日 (木)

ベテラン受験生の試験実況中継 その1


今度は私が「ベテラン受験生」となった頃の経験を、実況中継で
ご紹介しましょう。
税理士試験の状況がよくご理解いただけるかもしれません。


『簿記論受験編』

いよいよ簿記論の試験日。
試験直前いまさらなにをもとなにもせずにいると、
となりで最も簡単な仕訳問題集をながめている「ビギナー受験生」発見。
そんなの今頃やっているくらいじゃ。となぜか気が落ち着く。

試験開始15分前入室。すぐ戦闘現場の設営に入る。
ボールペン10本、ラインマーカー5本、時計2個、電卓2個を、
精神安定のためと、まわりのビギナー君をビビらせるために
所せましと並べる。

1問目。これはできそうだ。慎重に解く。
簿記論は時間配分を考えるのがポイント。
絶対に1,2問目は30分ずつで解かなければいけない。

2問目。これはなんかやったことがありそうな問題だ。
しかし解答の糸口が見出せない。やや焦る。
15分経ったところでペンが動かない。ここで決断。
思い切って次の3問目に移る。
これも重要なポイント。分からない問題にこだわって、
できる問題に手付かずで終わっては絶対に受からない。
自分ができないところはみなもできないのだ!と
「自信に満ちた」決断は時に必要。
簿記論のキャリアが長い私を甘く見てはこまる。

3問目は60分問題で例年難しい問題が多い。しかし今年は簡単そうだ。
やはり敵は1問目、2問目を落とし穴にしているようだ。
製造業の問題。途中で原価率を算出。祈るような気持ちで電卓を叩く。
「よし!割り切れた!」
ここで気を良くして一気に3門目を仕上げる。あと20分。

2問目に戻る。まだ時間はある。あきらめたら負けだ。冷静に考え直す。
あと10分。解答の糸口を発見。なんとか数字を埋めることができた。
どうにか簿記論無事終了・・・。


(吉田信康著 「税理士試験こうすれば合格する」より)

2009年8月 5日 (水)

だるまさんの日(がんばれ税理士受験生!) その2

「ん~。あ~。」
しばらくの間、ほとんど「酸欠の金魚」のように喘いでいました。
約10分が経過し、「初めての夏」が終わりました。

勉強もしていないせいもあり、それ以上やっても無駄だとあっさり
あきらめました。
退出までの20分間(覚えなくてもいいことですが
試験開始から30分は退出できません)
試験場をマジマジとながめていました。

ちょうど早稲田大学の階段教室の一番後ろの席で
試験場をまじまじと眺めていました。
なかなか試験中に試験場をゆっくり見回すことはできません。
まさに「貴重な」体験でした。
さっきのタオルの大学生も自信ありげに電卓を叩いています。
そのほかにもカリカリとペンを走らせている者。
考えながらも答案にくらいついている者。

それでもやはりいました「ダルマさん」が。
それもかなりの数。
みな私のように税理士試験を甘くみてきたのでしょうか。
ほとんど腕を組んだまま何も書かず喘いでいました。
試験開始から30分が経過し、試験官から退出してもよい
との宣言がなされるや否や、一目散にその「ダルマさん」たちは
退散していきました。
この人たちは一応受験者にもカウントされているので、
合格率を下げているありがたい人たち(?)
のはずです。

その年は図らずも私もそんな「ダルマさん」の一人でした。
何も書けなかったのですから、結果は当然0点、
全受験者の中でダントツのビリでした。
その年の12月。国税庁から結果通知の「お手紙」がきました。
でも武士の情けか、

「あなたは0点でしたので、もう受験しないで下さい」
とまでは書いていませんでした・・・。

(吉田信康著 「税理士試験こうすれば合格する」より)

2009年8月 4日 (火)

だるまさんの日(がんばれ税理士受験生!) その1

今日から税理士試験ですね。
受験生にエールを送るため、以前本に書いたネタを披露しましょう。
もう20年近くも前のお話ですが
私が税理士試験を始めて受けたときのドキュメンタリーです。
昔税理士受験生に、こんなトンでもない人がいたことを知って
勇気を持って試験会場に向かってください。
頑張れ!税理士受験生!!

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税理士試験を受験する人は誰でも、自分だけは受かるものと思って
受験するものです。
初めて受験した時、私も例にもれずそう思っていました。
実は本格的に受験してみようと思う前に、税理士試験を人知れず
こっそり受けたことがありました。
バブル絶頂期の証券マン時代の頃です。
早朝から深夜まで働きずくめで、勉強なんかまったくするヒマも
ありませんでした。
それでも、会社の研修で簿記2級も取って、証券アナリスト試験の勉強も
していたことから、
「税理士試験なんて簿記1.5級!?くらいさ」
と一応「商学士」の私は本当に思っていました。

とりあえず簿記論の願書を提出し、一応専門学校でもっとも
やさしそうな問題集を買って「ながめて」おきました。
それ以外にまったく勉強もせず、いよいよ試験当日。
暑いのにポロシャツ、スラックスに革靴まで履いた普通の
おじさんスタイル。
初めて見る試験会場に異様な雰囲気を覚えました。
ほとんどの人がTシャツに短パンというラフな格好です。
耳栓をしてタンクトップに首からタオルをぶら下げている大学生など、
これが税理士受験生か!とヘンに感心するくらいです。
そうこうしているうちにいよいよ試験開始。
問題文が配られおもむろに開けてみると

「う~ん?・・・」
まったく何を書いているのか分からない。ほとんどお手上げ状態。
いくら考えても、問題文が何を聞いているのかさえまったくチンプンカンプン。
まさに手も足もでないダルマさん状態。

「そうか税理士試験はこんなに難しいのか!」
試験場でそんなことに気づくのは私くらいでしょうか・・・・?

2008年8月 7日 (木)

ガンバレ日本!ガンバレ税理士受験生!! その4

大隈さんの写真を見ていたら、自然と
紺碧の空」(早稲田応援歌)を歌いたくなりましたね。
そういえば卓球の愛ちゃんは、
早大生なのにいまだに歌えないらしい。喝っ!
隣の人と肩を組み、紺碧の空を歌いながら、
オリンピックは応援しましょう!?

さて今日で税理士試験は終わりですね。
受験生の皆様本当にお疲れ様でした。
4日間に渡ってお送りしたガンバレシリーズの最終日に、
すばらしいジンクスを教えておきましょう。

税理士試験が終わったあと
早稲田の「茜屋珈琲店」でコーヒーを飲むと必ず合格します!

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そう毎年言っていた友人が官報合格したのだから本当かもしれません。
例年ここで珈琲を飲み待ち合わせして、「お疲れ様ビール」を
飲みにくり出していました。
でも、年末に合格したら、クライマックスシリーズを制したジャイアンツのように
ビールかけでもしてください。

祈合格!乾杯!!

2008年8月 6日 (水)

ガンバレ日本!ガンバレ税理士受験生!! その3

神聖な税理士試験を冒涜するつもりもないし、
受験生に心よりエールを送るために真面目なことも書きます。
特に、脱サラして目指されている方にお勧めする
私が行った「おまじない」をご紹介しておきましょう。

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例年試験会場は早稲田大学でしたので、
必ず大隈さんの銅像の前でこう思いました。

「今自分は自分の意志でこの場所に立っている。
また今年もここに来られた。
こんな幸せな男はいない。
会社人間であった時、会社や上司の命令で生きてきた。
でも今は違う。こんなクソ暑いときに、別に頼まれもしない税理士試験を
自分の意志で受けているのだ。
自分の人生を自分の意志で生きているのだ。」


どうでしょうか。

お分かりになっていただけるでしょうか。
そう思うと非常に気が楽になりますし、
試験を受けられる喜びを思うと、
自然と実力を発揮できたような気がします。

また銅像ながめていると、大隈さんからも
頑張れよ!」
という声が不思議と聞こえてくるような気がしてきます。
試験をぜひ楽しんでください。

2008年8月 5日 (火)

ガンバレ日本!ガンバレ税理士受験生!! その2

初めて受験したのが
確かバルセロナオリンピックの頃でした。
今回のオリンピックの4大会前ということは
もう16年も前ということになりますね。

ちょうど簿記論の受験日の前日に
柔道の古賀選手が金メダルを取ったのが記憶にあります。
あのガッツポーズに、試験直前の私も
ものすごく勇気が沸きました。


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ここで、受験直前の受験生のために、
当時私が行った秘伝の
ガッツポーツ作戦」をお教えしましょう。

例年簿記論は30分の小問2問と1時間の大問1問の
合計3問の出題のはずです。
その問題が終わったごとに、「ガッツポーツ」を取り、
できたぞ!」と小声で叫びます。
この作戦は試験に飲まれないように自分を鼓舞すると同時に、
当然周りの受験生をビビらせることが目的の「姑息な」作戦でした。
その年の結果は・・・?
やはり合格したい方は真似しない方がよいでしょう。

今年のお勧めの作戦はやはり、「アニマル浜口作戦」(!?)
気合だぁ~!」

2008年8月 4日 (月)

ガンバレ日本!ガンバレ税理士受験生!! その1

高校野球も始まり、
オリンピックもいよいよ今週からですね。
ところで税理士試験も5日から始まります。
私が野球やサッカーの話を書いても誰も読まないでしょうから、
税理士試験のことを書いてみましょう。

私も過去に税理士試験の本を2冊も書いていることから、
やはり毎年の試験は非常に気になります。
最近税理士会の会合などで、初めて会う方から
吉田先生の本のおかげで合格しました。」
といきなり言われることがあります。
これはこれで非常にうれしいものです。

また先日
「先生の本を読んだことをきっかけに脱サラして目指しています。
結果はまだですが頑張っています。」
というお手紙もいただきました。
きっかけに脱サラして」という文言が非常に気になってはいますが、
本当に頑張ってほしいものです。

オリンピック選手はもちろんですが、
税理士受験生に心を込めてエールを送りましょう。
がんばれ日本!がんばれ税理士受験生!!