業界裏話

業界裏話

2008年10月31日 (金)

税理士は「後ろ向き」の人種 その5

ところで相談を受けた税理士の友人に対して
「勉強になるから株買ってみたら。」
「日本経済の別の見方ができるよ。」
と薦めてみました。
「儲かるかどうかは当然自己責任だよ。」
と念を押しておきましたが・・・。

意外に株など買った経験のない税理士が多いものです。
「賭け事はキライだから。」
「先祖からの家訓だ。」
そうハッキリいう方も多いです。
実は以前は東京税理士会の証券関係の研修講師もやったことさえあります。
「株も買った経験もないのに、株式の税務が分かるはずないでしょ。」
これ私の持論です。

同じ理屈で
「会社も経営したこともないのに、経営コンサルタントなんかできるはずがない。」
「人も雇ったことがないのに人事コンサルタントなんかできっこない。」
そう本当に思っています。

「とにかく人生勉強だから。」
迷っている友人に最後にそう言ってあげました。
でも損しても恨まないでください・・・。
まあ立派な税理士になるための授業料です!?

2008年10月30日 (木)

税理士は「後ろ向き」の人種 その4

「今株は買い?」
「どの銘柄買ったらいいの?」
ここ数日、親しい税理士仲間数人から聞かれました。
難しい質問です。
でもブログなんか!?でこの答えは言いません。
いろいろ自信のある銘柄もあるのですが・・・。(残念!)

「こんなに暴落して大丈夫?」
心配していただいてか、これも聞かれました。
残念ながら、私は今1株も持っていません。
どんなに下がっても気楽なものです!

以前は株を当然数銘柄持っていたこともありましたが、
実は数年前、「証券仲介業」の免許を持った時、
すべて株を売却しただけでなく、それこそ口座もすべて廃止しました。
法律により厳しい制約を受けるからですね。
税理士として、この証券仲介業の免許を持ったのは、
多分日本初!第一号!!だったと思います。
残念ながら、昨年証券取引法が改正され、
金融商品証券取引法に変更されたのをきっかけに、
その免許も返還してしまいました。
なぜ辞めたかというと、やはりあまりに法律が厳しくなりすぎて、
とても税理士業の片手間にはできないと判断したからです。

この「証券仲介業とは」や、それ以外にもいろいろ書きたいこともありますが、
やはり辞めたとはいえ守秘義務がありますので、ブログでは公表できないのです。
これは真面目なお話なのでネタにはできません。
あしからず・・。

2008年10月29日 (水)

税理士は「後ろ向き」の人種 その3

「税理士としてキチンと過去の経理内容を見る責任があるのではないか!」
「正しい申告をして始めてお客様から報酬をいただくからこそ、
過去のことをよく聞いているのだ!」
そろそろ、この業界の方々より、そう反論がきそうですね。
非常に保守的な業界ですからね!?

しかし、こんなことをいろいろ申し上げるのは
私が以前証券会社という「前しか見ない」特異な業界にいたからでしょうか。
ちょうど今のご時勢ではないですが、
まさに「これから株が上がるだろうか。下がるだろうか?」
常に将来を考えている業界でしたらね。
それこそ朝刊を昼頃読んでいたら
「何今頃やっている!」って上司から怒鳴られる業界でしたから!?

それに対して、税理士業界は非常に過去のことにこだわります。
業界の集まりでも昔話をすることが、皆大変お好きです。
本当に一週間前の朝刊をまだ読んでいるような・・・!?

しかし、この業界がどうあれ、この業界に飛び込んだ当初、
どうもなじめなかったものです。
本当に、経営者と向きが違うのではないか。
だから話がかみ合わないのだと本当にそう感じていました。

確かに今独立してお客様から報酬を頂けるのは、
過去の適正な経理処理に基づく、適正な申告をしてさしあげているからです。
でも、それは税理士として当然のこととして、
過去のデータを踏まえ、それを分析して経営者に対して
必要なこれからのアドバイスがどうできるか、
それを考えるようにしています。
誰よりも会社の内容が分かっているものが、
経営者と向きを同じにして一緒に考えてあげようと・・・。

・・・しかし、これから株式相場や日本経済はどうなるのでしょうか。
心配で寝られません・・・。

2008年10月28日 (火)

税理士は「後ろ向き」の人種 その2

「後ろ向き」という過激な言葉なのですが、
実はこのお話は、私が講習会の講師をやる時のネタなのですね。
たまには私自身のネタバラシでもしましょうか。

どういう意味だかお分かりになりますか?
これ講習会の最後あたりにやると、結構ウケます。
「なるほど!」
と感心されてしまうのですね。

まず、この「後ろ向き」というのは、「否定的」とか、「消極的」とか
ネガティブな意味ではありません。
でも、講習会での受講者は必ずそう確信しているのですね。
このあたりも、この業界人として反省すべき点だと思っています。

・・・あまり引っ張らずに、このあたりで正解を言っておきましょう。
「後ろ向き」というのは、文字通り、「過去しか見ていない」という意味
なのですね。
未来を考える仕事ではなく、過去を扱う仕事だからでしょうか。
例えば、今頃ですと平成20年8月期の決算の申告時期ですね。
平成20年8月期の決算を依頼に来られているお客さんと税理士が話している時に、
通常は税理士の目は、「平成19年9年から平成20年8月」までを見ています。
「平成19年12月のこの支出はなんですか?」
「平成20年1月の勘定科目は・・」
という具合に、まさに「過去しか見ていない」のです。
個人の確定申告のお話の方が分かりやすいですか。全部昨年のことですからね。

もし、そのお客さんが輸出関連企業だったらどうでしょう。
申告より何よりも、これからの為替相場とその影響に興味があるはずです。
また通常の経営者でもそうです。
過去の勘定科目がどうのこうのより、これからの経営をどうするかに
当然興味があるはずですね。

この点本当に税理士は海より深く反省すべき点だと思っているのです。
つまり、「税理士は過去しか見ていないし、経営者は将来しかみていない。」

本当に「海より深い」ギャップがあるのです!

2008年10月27日 (月)

税理士は「後ろ向き」の人種 その1

この世界的な金融経済の破綻
そして株価大暴落の際に、いつまでも昔のバブル時代のお話を
続けていたら、なんて「KY」な税理士と思われてしまうかもしれませんね。

こんな大事な局面の時こそ、少しカバンのお話をお休みにして、
これからのことを話してみましょうか。
ただ、ここで私が金融経済のお話をしても、また誰も読まないでしょうから、
軽くこの業界の裏話をしておきましょう。

まず「これからのお話」という意味当然お分かりになりますね。
「これだけ株が大暴落したら、株は買い時だろうか?」
「これだけ株が大暴落したら、私の株はどうしたらよいの?」
「為替がこれだけ円高になったら、輸出産業はどうなる?日本経済はどうなる?」
などなど、普通の常識的な感覚をお持ちの方なら
皆誰でも心配に思うはずなのですね。
でも、「この業界方々」はどうもこういうお話に無頓着なのですね。
苦手といっていいのでしょうか。

これは私自身永年疑問に思っていたのですが(!?)、
税理士の集まりに参加して、経済の議論や、株価の動向など
まったくといっていいほど話題になりません。

ではどうしてでしょうか?
こういう(また過激な)ことをいう税理士は私くらいかもしれませんが、
解説してみましょう。

理由は、
この業界の人々は本当に「後ろ向き」 (!?)の人種だからなのです!

2008年7月29日 (火)

生まれ変わっても税理士になりたい

ブログを初めてまだ数日なのですが、
短い言葉で真意を伝えるのは本当に難しいですね。

「サラリーマンなんかやめて
資格を取って弁護士会計士になろう!」
と決して言っている訳ではないのです。

先日現職警察官が
裏金作りの実態を内部告発したニュースがありましたね。
でもその記事で彼は
「生まれ変わっても警察官になりたい。」
と言っていました。

自分の仕事に誇りを持つ。
本当にすばらしいことです。
だからこそ不正は許せなかったのでしょう。
彼は告発した途端に左遷されたそうですが、
頑張ってほしいものです。

自分の仕事に責任と誇りを持ちたい。
当たり前のことかもしれませんが、
当然税理士としてこれから実践してゆこうと思っています。

「生まれ変わっても税理士になりたい。」

まだ遠い先かもしれませんが、
自分の人生の最後にこの言葉を残したいです。
それが私の夢であり、目標です。

2008年7月28日 (月)

生まれ変わっても弁護士になりたい

弁護士の方からその言葉を聞いたことがあります。

かつてある地方の企業の再生案件を手がけたことがありました。
5年ほどかかり、結構苦労した思い出しかないのですが、
最後の打ち上げの席でその事案を担当された弁護士に聞いてしまいました。

「従業員をリストラしたり、
債権者に債権カットをお願いしたり、
弁護士という職業は本当に大変ですね。
弁護士になって良かったとお思いですか。」

間髪いれずその弁護士
「生まれ変わっても弁護士になりたい。」
そう言われました。

まだまだ駆け出しの税理士であった私は
非常にその言葉に感動したのを覚えています。
自信に満ちたあの言葉は忘れられません。
自分の仕事に誇りが持てることはすばらしいことだと思います。
当然私も心底そう思いたいです。

「生まれ変わっても税理士になりたい。」

2008年7月25日 (金)

生まれ変わっても会計士になりたい

NHK「監査法人」で
主人公が会計士になったことを後悔する場面がありましたね。

理事長にあこがれて会計士になったものの、
その理事長が粉飾で逮捕されてしまう。
目標を見失った主人公は
「あなたは会計士になって良かったか。」
とつい聞いてしまう。
正直な理事長で困った顔を見せる・・・。

そこでは、あの検察官に突っかかったような毅然とした態度で、
「生まれ変わっても会計士になりたい。」
ウソでもそう言って欲しかったですね。

でもそんな言葉は、
週末に上司の悪口をいいながら酒を飲むのが習慣のサラリーマンには
想像がつかない言葉かもしれませんね。

「生まれ変わってもこの会社に入りたい。」
そう思っているサラリーマンがどれほどいるのでしょうか。
かつてサラリーマンだった私としても本当にそう思います。

2008年7月24日 (木)

NHKドラマ「監査法人」その3

突っ込みばかりでは
そのあたりの売れない漫才師みたいなので
少しフォロー(ボケ?)もしておきましょう。
業界人として感動したお話です。

粉飾で逮捕された監査法人の理事長が
検察官に取調べを受けた場面で、その検察官に
「キミはこれまでの日本経済を支えてきたのが
監査法人だと思ったことはないかね。」
と毅然とした態度で反論したセリフです。
「そんな風に思って会計士は仕事をしているのか。」
正直うらやましくも思いました。

「日本の中小企業を支えているのは税理士だ。」
というセリフはこの業界で今まで聞いたことがないですからね。
こんなセリフを自信持って言えるくらいの方が
税理士会のトップにいて欲しいですね。

何十周年という業界内のつまらない行事を主催し
記念ゴルフや仲間内の飲み会ばかりをやってないで、
日本の中小企業を支えるためにどうすべきか
という議論をもっと真剣にして欲しいです。(これはボケです)

新ドラマ「税理士法人」ではそんな夢を描いてみたいですね。

2008年7月23日 (水)

NHKドラマ「監査法人」その2

隣の業界なので、文句は言いたくなかったのですが、
すいませんがもう少し突っ込みます。

主人公が最後まで、
会計士として方向性をフラフラ模索していて、結局
コンサルタント業会計士の目指すべき仕事なのでしょうか。

せっかく「厳格監査」という新語まで出して、
革新的な会計士像を打ち出していながら、
その彼が管理職となったとたんに、
もとのように粉飾を認めてしまったことは
「何だ。この業界はやはりその程度なのか」
と言われてしまわないでしょうか。

あと、上場公開に関して、
結構仕事で関わっているので最後の突っ込みを。

何となく以前のホリエモン事件を匂わせておきながら、
上場公開で裏社会と繋がりがあった・・・という筋書き。
これは監査法人ではなく、
取引所引受証券会社など本当に「厳格審査」があるのですね。
絶対にできません。

なんだ。この業界のことを良く知らない会計士が脚本書いたのか。
そう突っ込まれて仕方がない筋書きでしたね。
残念!斬り!!(ちょっとネタが古い?)