夢をかなえるゼイ 炎の受験生編 その34
ドリームズ・カム・トゥルー
「何としても合格したい!」
その誰にも負けないほどの強烈なマインドが国税庁に通じたのか、
その年一気に2科目合格でき、私の悪戦苦闘記はピリオドを打つことに
なります。
12月の合格発表の朝、まったく仕事の手につかない私は、
会計事務所をこっそり抜け出し、合格者名簿を手に入れるために
わざわざ官報販売所まで行きました。
合格発表は今ならWeb上で見られますが、当時は、郵便の合格通知を
待つか、官報で確認するしかなかったのです。
官報を買って、震える手で自分の名前を探しました・・・。
名簿に自分の名前を見つけた瞬間、まさに天にも舞い上がるような
気持ちでした。
当時は携帯電話なんか持っていなかったので、
とにかく妻に合格を伝えようと電話ボックスに走りました。
慌てた私は、試験の直前にお守りにもらった大事な
「湯島天神のテレフォンカード」で、電話していました。
そのとき何を話したのか、何を伝えたのか今もって
まったく思い出せません。
うれしさのあまり、一瞬記憶喪失になったかのようです。
気がついたら事務所に戻っていた感じでした・・・。
そのたった一度しか使ったことのないテレフォンカードは
今でも私の大切な宝物、お守りとして、それからいつも財布の中に
入れてあります・・・。
(炎の受験生編 おしまい)
Ps.
長々とお読みいただき誠にありがとうございました。
これだけ正直な合格&不合格体験記はほかにはないでしょう。
業界体験記まで織り込んでもあり、この苦労話と自慢話?は
受験生の皆様に、きっと何かの参考になると思います。
野村證券を退職してから5年あまり、無我夢中で勉強し、
かつ修行もしました。
長く辛かった日々かもしれませんが、今思えばあっという間でした。
でもあの苦労した5年があるからこそ、今税理士業務を自信もって
できていると実感します。
あの大震災から日本の本当の意味での復興まで、最低5年はかかると
いわれています。
現在あの震災により希望をなくされた方、ご苦労されている方も
まだまだ多いと思います。
勇気を持って、そして夢を持って、自分の人生を切り開いていって欲しいと
心から願います。
九州のある方からメールいただきました。
私のブログをきかっけに退職して税理士を目指される旨が書かれていました。
本当にうれしいものです。
受験生のお一人でも勇気づけられたかと思い、感無量です。
頑張ってください。心より応援します。
税理士会館であなたをお待ちしております・・・。