経営に役立つ本

経営に役立つ本

2019年7月18日 (木)

GAFA×BATH その5

次にアップルとファーウェイ
お分かりの通り、両社はスマホの会社ですね。
グルーバル市場でのスマホ出荷台数は、2018年第3四半期で
韓国サムスン電子が約20%で1位。
次に2位がファーウェイで15%、3位がアップルで13%。
第4四半期では、サムスンが18.7%で1位。
次に2位がアップルで18.2%、3位がファーウェイで16.1%。
これで分かる通り本当にしのぎを削っているのですね。

しかし、アップルとは昔、「アップルコンピュータ」という社名で
まさにマッキントッシュ(MAC)のコンピュータのメーカーだったのです。
それが2007年にiPhonの発売により、劇的に変わったのです。
2018年8月に、世界企業の中で初めて時価総額1兆ドルを突破したのです。
世界で一番企業価値が高い会社になったのですね。
どうしてか分かりますか?
iPhonが高くても売れるからですね。他のアンドロイド・スマホは
安売り競争していますが、iPhonは「言い値」です。
それとアンドロイドではなくiOSを搭載しているところも
その利益の源となっているそうです・・・。

ただこの田中先生はスマホに関してはあまり興味がなさそうです。
力説しているのが、アップルではなくファーウェイ。
ここは勉強になりました。
ファーウェイはスマホ事業はやっているのですが、
実はファーウェイは
「世界最先端のテクノロジーを誇るハードウェメーカー」
だということなのです。
特に移動通信設備は世界ナンバーワンの座にあります。
驚くべきは毎年巨額の研究開発費を計上しています。
2017年の年間の研究開発費は1兆4800億円!
これはアップルやトヨタの研究開発費を上回るレベル。
著者も正直に書いていましたが、
「中国メーカーは海外の真似してばかり」
というイメージが強いですが、実はまったく違いのです。

またファーウェイを理解する上で重要なのは、2020年に
商用化が見込まれる次世代移動通信規格「5G」。
現在の「4G」にくらべてユーザーの体感速度は100倍にも
なると言われているのですね。
「映像配信」くらいで活躍するのかと思うくらいでしょうけど、
これから行われてくる車の「自動運転」にはこの5Gが
かかせないそうです。
となると、このファーウェイが世界的な規模で脅威となってくるのでしょう。

それを一番脅威に感じているのがアメリカなのです。
日中貿易戦争の背景がこれで一つ分かるような気がします。

2018年12月、ファーウェイの実質的経営者の娘のCFOが
米国の要請でカナダ当局により逮捕されましたね。
単なる「スマホの市場争い」だけではないのですね。
5Gの世界は2020年から。
つまり来年から起こる世界の劇的変化を見据えているからなのです・・・・。

2019年7月17日 (水)

GAFA×BATH その4

次にアリババ。
アリババというと子供の頃に読んだ「アリババと40人の盗賊」を
思い出しますね。
この奇妙な社名の会社は1999年創業。

グーグルと吉田事務所の誕生した翌年ですね。
アマゾンと同様にEコマースから発展した会社ですが、
特定の分野ではもはやアマゾンをもはや凌駕しているのですね。

特に「金融事業」。
アリババといえば「アリペイ」。
「・・ペイ」というと今まさに日本で浸透しつつある「セブンペイ」や「ファミペイ」
を思い浮かべますね。
まさにそうなのです。
もはや中国では浸透しきっているのですね。
大都市圏ではアリペイでなければ支払できないショップも
珍しくないそうです。

なぜこれだけ浸透したかというと、
まさに「フィンテック」。これは勉強になりますね。
どういうことかというと、アリペイのスマホアプリで簡単に資金を
MMF(マネー・マケット・ファンド)に移動できるように
なったからです。
わずか4年間で資金が世界最大に膨れ上がり、
210億ドルまで増加したというのですから驚きです。

これは日本でも真似できそうですね。
「タダみたいな」金利の普通預金でなく、高利の投資信託に簡単に
資金移動できたら爆発的に資金が集まるでしょう。

アリババグループの一員である銀行、証券、保険などもあるそうで、
すべてこのアリペイのアプリから使えるのです。

しかも、このアリババ2016年からスーパーマーケットを
展開しています。2018年7月時点で中国国内で64店舗。
特長は、会員制のスーパーで、利用するにはスマホアプリで
会員登録が必要なことです。
面白いですね。
もちろん、支払いはすべてアリペイ。
来店客は、店頭の決済端末に向かってスマホのQRコードを
読ませるだけ。簡単で便利ですね。
しかも驚くべきことは店舗から半径3キロ以内から
無料配達なんだそうです。
これはよいですね。

爆発的人気となり、一店舗の売上が年間50億円にもなっているのですね。
でももともとアリババというのはEコマースから出発した会社ですよね。
そのせいか、ここが一番驚いたのですが、6割がオンライン経由。

このネットスーパーはまだ赤字らしいですが、
何を狙っているかというと顧客情報。

アリペイで風上から風下まですべて押さえているですから、
これをAI技術により分析したらどうなると思いますか?

例えば在庫を持たないで商売もできるのです。
つまり、まったく次元の違う小売ができるのですね・・・。

「アリババと40人の盗賊」は結構恐ろしい物語だったと記憶していますが
それ以上に恐ろしいのが、本家のアリババです・・・。

2019年7月12日 (金)

GAFA×BATH その3

まず最初にアマゾン。

アマゾンは以前成毛さんの本で徹底的に研究しましたね。こちら

これはすっと理解できました。

しかしこの田中教授はアマゾン研究をかなりしているそうです。

「長年にわたってペゾスの動画や発言をフォローし、

同社サイトでプレスリリースのチェックもかかせません・・・」

本当に最先端のアマゾンの動向がわかります。

 

ではアマゾンの「道」、ミッションですね。

これは「地球上で最も顧客第一主義の会社」

すばらしいですね。

「顧客第一主義」を掲げている企業は確かに多いです。

でも「地球上で最も」なんて言える会社は

このアマゾンくらいでしょうね。

不適切販売で今問題になっている日本郵政に

聞かせてあげたいくらいですね・・・・。(!?)

 

でもここで肝心なことは、アマゾンがいうところの「顧客」は

アマゾンのサイトで本を買うような一般的な消費者に

限らないということなのですね。

 

ここを理解することが大事なのです。

アマゾンの顧客とは

「消費者、販売者、デベロッパー、企業・組織、

コンテンツクリエーター」の5つが顧客なのです。

つまり、消費者というのは「B to C」サービスですね。

残りの「販売者、デベロッパー、企業・組織、コンテンツクリエーター」

はまさに「B to B」サービス。

 

ではアマゾンの「天・地」。

近年に目覚ましいAIの発達はまさに天の時ですね。

そのビジネスチャンスを最大限生かすべく、

「エブリシングストア」から「エブリシングカンパニー」へと

どんどん事業領域を急拡大していっています。

 

これにより、「アマゾン・エフェクト」という恐ろしい言葉が

生まれているそうです。

アマゾンが事業領域を拡大すればするほど、業績が悪化する

企業が増えてくるそうです・・・。

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アマゾンの将は言わずと知れた、ジェフ・ペゾス氏。

世界最高の経営者でしょう。

この方が常に繰り返しいっている言葉が「DAY1」。

「DAY1」とは「創業日」ということです。

またそれに対比する言葉として「DAY2」もよく言うそうです。

「DAY2」とは日本語で言えば「大企業病」

何となくわかりますね。

「今日がアマゾンにとって創業日だ」と言い続けているのは

大企業病から免れようとしているのです。

スタートアップ企業的なDNAが消えてしまえば、

破壊的なイノベーションを継続できなくなるという危機感を

常に持っているからなのですね。

 

ジェフ・ペゾス氏は本当に恐ろしい経営者だと思いませんか・・・・。

2019年7月11日 (木)

GAFA×BATH その2

ではその世界を牛耳る8社をこれから見ていくのですが、
この本の面白いところは、その分析手法。

 

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「5ファクターメソッド」という手法です。
中国の古典的戦略論である「孫子の兵法」に基づいたもの
らしいです。
「そんな古い戦略では・・・。」
とつい突っ込みたくなりますが、ソフトバンクの孫会長も影響を
受けていると言われているそうです。

孫子は
「戦いをデザインするにあたって、『道、天、地、将、法』の
5項目が戦力の優劣を分析するカギである」
としているのです。
これを企業経営戦略にそのまま応用しています。
なかなか面白いです。
ではその5つをご紹介しましょう。

「道」とは、
「企業としてどのようにあるべきか」というグランドデザイン
のことです。つまり、企業の「ミッション」ということですね。
企業のトップから従業員までがミッションを果たすことを
常に念頭に置いているかをチェックすることで、その企業の強みや弱みが
見えてくるそうです。

「天」とは、
外部環境を踏まえた「タイミング戦略」のことです。
もっと分かりやすく言うと、
「どれだけ時流に即してスピードを持って対応できるか」
ということです。

「地」とは文字通り「地の利」ということです。
孫子は、戦地が自陣から遠いのか近いのか、広いのか狭いのか、
山地なのか平地なのか、自軍の強みを生かせるのか、そういった
環境に応じて戦い方を変えるべきだといっているそうです。
この戦略をビジネスに応用することなのです。
この本では、「事業領域」として説明しています。

「将」と「法」は、
戦略を実行に移す際の両輪です。
経営学で言えば、「リーダシップ」と「マネジメント」の関係にあたるのです。
「将」については、この本では、「各社トップのリーダシップ」について
説明しています。
「法」については、「事業構造、収益構造」について説明しています。

 

なかなか経営コンサルタントらしいアプローチ方法ですね。
これはどんな企業にも当てはまるのでしょうね。
参考にしてみてください・・・・。

2019年7月10日 (水)

GAFA×BATH その1

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GAFA(ガーファ)とBATH(バース)のお話です。
GAFAというのはご存知でしょう。
米国のグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンですね。
このブログでも何でか出てきましたね。


ではBATHはご存知ですか?
昔阪神にいた強打者ではありません!(あれはBASS!)
正直に書きます。すいません。私は良く知らなかったのですね。
中国のバイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ。
なかなか中国企業はなじみがないですからね。

米国はともかく中国企業の4社がもはや巨大テクノロジー企業と
なっているのです。

GAFAが世界を動かしているのは何となくわかるでしょう。

でも「この米中の巨大テクノロジー企業8社が世界を動かしている。」
といわれたらどうでしょう?
日本ではなく、中国の巨大テクノロジー企業もグローバルに
活躍しているということなのです。

 

正直驚きですね。

「日本企業は入っていないの?」

まずそう突っ込みたいですね。

「楽天はどうした?」

「それ以外は??」

本当にそこなのですね。
GAFAのうちグーグルについてはよくいうネタですが、

「グーグルの創業年は1998年。吉田信康税理士事務所も1998年」

わずか20年ほどで世界的な企業に成長したのです。
日本では、吉田信康税理士事務所はともかく、(当たり前ですか・・)
グーグルほど世界的規模に成長した企業はないということなのですね。
何だか悔しくないですか?

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著者は田中道昭氏。
立教大学の教授です。
この教授は上智大学卒業後、三菱UFJ銀行、バンクオブアメリカ証券に
勤務後企業経営もされています。
「大学教授×上場企業取締役×経営コンサルタント」
という異色のの方。
テレビ出演も多数のなかなかのタレントです。

巨大プラットホーム企業を学ぶと世界が見えてきます。
しかし、最近多いですが自分の「不得意分野挑戦シリーズ」です。
ご一緒に勉強していきましょう・・・。

2019年6月28日 (金)

売上を、減らそう。 その6

この「佰食屋1/2」のFC展開はどうなるかはさておき、
最後にこの佰食屋の人材活用戦略を紹介しておきましょう。

佰食屋は2017年に「ダイバーシティー経営企業100選」に
選ばれました。
この「多様性」ということで何が表彰されたかというと、
「マイノティ人材」。
「マイノティ」というのも何か差別用語のようで、
これも使うのが多少憚れますが、この佰食屋では、
子育て中のシングルマザー、障害者や中卒生、高齢者を
積極採用しているからなんだそうです。

確かに、「残業ゼロ」、「誰でもできる仕事」といった
職場環境ですからね。
「学歴不問」、「職歴不問」ということで
このような人材を採用することができたわけです。

飲食店ビジネスにっとって、これは参考になるお話なのでしょう。
飲食店ではどこも人手不足ですから。
昔はアルバイトの学生がいくらでもいたそうですが、
まさに今は少子高齢化。

だからこそ、人手不足の解消策として佰食屋の「マイノティ人材」の積極活用が
注目されているのです。

以前、このブログでも、飲食店の人材活用として
「ただめし」活用のお店をご紹介しましたね。こちら

あれ以来、真似するお店も良く聞きます。
「配膳を手伝ったらただめし」
だけでなく、「掃除したらただめし」というのも
よくテレビで紹介されていますからね。

佰食屋でもこの「ただめし」取り入ればもっと
面白い展開はできそうですけどね。


「佰食屋1/2」のFC展開にも、「マイノティ人材」
のためにもいろいろ工夫してほしいですね。
提携ローンなど支援策まで書いてありましたが、
例えば「シングルマザーのための支援策」など
もっと積極的にやってほしいものです。

例えば、深夜営業の居酒屋は日中お店は空いています。
それを佰食屋がタダで借りて、「シングルマザー」に
場所を無償で提供するのはどうでしょうか。
タダで借りたお礼に店全部を掃除してお返しするのです。
大手居酒屋チェーンに「メセナ活動」ということで
私が交渉してあげましょうか。

何だかいろいろ夢が膨らみそうですけどね・・・。
佰食屋の成功をお祈りします。

(がんばれ 佰諸屋シリーズ おしまい)

2019年6月27日 (木)

売上を、減らそう。 その5

「佰食屋は本当に儲かっているのか・・・」

これに対してオーナーの中村さんは正直ですね。
赤裸々に綴っています・・・。

行列繁盛店でも厳しいときがあるのです。
これが飲食業界の常ですから。

2018年6月18日に起きた大阪府北部地震。
続いて7月に起きた豪雨による被害。
お客様が半減。一日に50食どころか30食の日もあったそうです。
さらにとどめを刺すかのように9月に起きた台風21号。

ついに3店舗のうち1店舗の閉鎖を決断。
さらに税理士と相談し、
「1年間を遡って中村さんとご主人の役員報酬の返上」

何だ!コレ!!
禁断の手法ですね。
すいませんが、これ税務署みたらアウトです。
なかなか大胆な顧問税理士ですね。

要するに1年間無休で働いたことにしたのですね。
でも年末調整で前年の給料は確定しているから、
当たり前ですが遡って修正はできません。

ただこれ読んだ瞬間に本当にガッカリしたのです。
誰もが認める行列繁盛店も天変地異など外的要因によって
1年間無給になってしまう・・。

私も税理士となって20年あまり。
飲食店の顧問を何十店もみてきました。
なかなか思い通りうまくいかなくて
給料が取れないお店は確かにありました。

「佰食屋よお前もか・・・」

結局1店舗閉鎖はお客さんが戻ってきて免れたそうですが
その経験を踏まえこの本の題名通り、
「売上を減らそう」
という提案をしています。

どういうことかというと、
「佰食屋1/2」
というフランチャイズ展開をするそうです。

佰食の1/2ですから50食。
勤務時間は朝10時から夕方16時まで。
たった6時間で50食を売る店。
50食なら一日の売上5万円。
定休日は日曜日で一か月25日営業で売上125万円。
原材料費や家賃を指しい引いて50万円。
これがまさに給料。

こんな働き方の提案です。
夫婦二人で取り組んでスタッフ減らせば可能らしいです。

どうですか?
「佰食屋1/2」
やってみますか・・・。

2019年6月26日 (水)

売上を、減らそう。 その4

書きながら思い出しましたが、こちら
7年くらい前に取り上げた「俺のイタリアン」がありましたね。
あのお店も驚異の原価率60%をうたっていましたね。
当時は長蛇の行列を作ったのでした・・・。
2014年には上場公開という触れ込みだったのですが、
残念ながらそうなっていませんね・・・。

「佰食屋」もあれと同列の「行列経営学」なのですね。
行列ができる店なら何でもできますからね。
昨日申し上げたメリットを十分享受できるのです。

でもそろそろ税理士ブログらしく、「本当に儲かっているのか」
という突っ込みをしていきましょう・・・。

 

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まず「佰食屋」のメニューです。
ステーキ丼がもちろんメインメニューです。
ほとんどの人がこれを頼むのでしょうね。
税別1000円ですね。
これが佰食ですから、毎日10万円の売上ですね。
サイドメニューを頼む人もいるのでしょうね。
飲み屋ではないのでビールやワインを頼む人は少ないのでしょう。
仮に一日の売上がサイドメニュー合わせて12万円とします。
それが一月30日で360万円。
一般的に月360万円のお店なら儲かっているはずです。
何故なら通常のお店の原価率は25%~30%だから。

でもこの佰食屋はなんと50%なのですね。
高級牛肉を毎日仕入れてそれをふんだんに使っているから
たぶん一杯の原価は500円あっても当然でしょうね。
360万円×50%は180万円!

あと人件費を計算しましょう。
佰食屋はなんと売り上げに占める人件費は30%なんだそうです。
そごいですね。
実際に3店舗で正社員が13名。アルバイト含めると30名。
1日にシフト5名は入れているそうです。
ということは360万円×30%は108万円!

では売上360万 ― 仕入180万 ― 人件費108万円 = 72万円!
これしか残りません。
因みに、これを「FLコスト」の計算というのですね。
F(Food 原価・材料費)とL(Laber 人件費)です。
FLコスト80%なんて考えられない数字ですね。
(顧問税理士から反対された)と正直書いてありましたから
私でもきっと文句言うでしょうね・・・!?(すいません)

この72万円から実際には家賃支払って水道光熱費支払って・・・。
となりますからね。
やはりあまり儲かってはいないのではないでしょうか。

本人もこう書いてありました。
「めちゃめちゃ儲からない」と・・・。

ただ実際の売上はもっと良さそうです。
2018年8月期でこの運営会社(株式会社munitts)は
1億7000万円以上です。
一店舗6000千万円とすると月に500万円の売上ですね。
なんだか儲かっていそうですが、
「経常利益はギリギリの赤字」だったそうです・・・。

ただご主人が経営する(ご主人は設計士らしい)不動産部門で
赤字をカバーしているらしいので、果たして佰食屋単体では
どうなのでしょうか・・・。

2019年6月25日 (火)

売上を、減らそう。 その3

ラッキーはまだ続きます。
佰食屋が全国ネットのテレビで何度か取り上げられるようになり、
番組が放送するたびに行列が長くなります。
極めつけは2014年4月28日にゴールデンタイムに
全国放送されたおかげで大行列に。
それをきっかけに整理券になります。
その後中村氏は長女を出産。
それでも攻めます。
2015年3月29日に2店舗目の「佰食屋すき焼き専科」を
京都河原町に出店。
すごいですね。
しかし、ここで2人目を授かります。
子育ての両立とに悩み、ついにオープンから
3年目に夜の営業をやめます。
これは女性経営者ならではの悩みなのでしょう。

あとこれもブログで書くことが多少躊躇いもありますが、
生まれてきた長男が脳性まひを患っていることが
発覚したことも夜営業をやめた理由でもあるのでしょう。

でもこの中村氏。すごい経営者ですね。
子育てと経営と両立する中で、なんと3店目も出店。
2017年3月1日に京都随一の観光名所の錦市場に、
「佰食屋肉寿司専科」をオープンさせてしまうのです。

さたに2018年6月4日からは、JR京都伊勢丹で
肉寿司弁当まで販売してしまいます・・・。

こういった活躍で、京都市、経済産業省、農林水産省などから
表彰を受け、さらに「日経WOMAN2019大賞」など
13もの賞を受賞したそうです。
テレビなどメディアにでればでるほど、この店の宣伝にもなり、
売上増加にもつながったのでしょうね・・・。

でもそろそろ思いますね。
「この100食限定で本当に儲かるの?」
と・・・。
でもこれだけいろいろ露出していれば話題になりますからね。

「100食ビジネスモデルは果たして・・・」

そろそろ専門家としても突っ込みたくなってきましたね。
でも中村氏の請け売りですが、
「100食ビジネスモデル」のメリット5つ

1.「早く帰れる」退勤時間は夕方17時台
2.「フードロスほぼゼロ化」で経費削減
3.「経営が極端に簡単になる」カギは圧倒的な商品力
4.「どんな人も即戦力になる」やる気にあふれている人はいらない
5.「売上至上主義からの解放」よりやさしい働き方へ

なかなか勉強になります。
お分かりになりますか・・・。

2019年6月20日 (木)

売上を、減らそう。 その2

開業して絶望感に悩まされた1カ月間。
一本のブログで事態は急展開します。
2012年12月27日。
突然お客さんが押し寄せたのです。

ある方の個人ブログが、Yahoo!の地域ニュース欄に
リンクされたからなのですね。

正直これはほんとうにラッキーなことなのでしょうね。
たったこれだけで飲食店の開業の苦しみをわずか1カ月で
乗り越えてしまったのですから。
この日を境に昼は50人。夜は20人来るようになったそうです。
さらに、地元情報誌「Leaf」という京都では知らない人はいない
タウン誌にも出て、さらに2013年3月10日テレビに取り上げられます。
関西ローカルの街ぶら系テレビ番組「大阪ほんわかテレビ」に
取り上げられたのです。
テレビの影響力はとてつもなく大きかったらしいです。

このステーキ丼は写真で見る限り実に美味しそうですからね。
「インスタ映え」という言葉がなかった8年前ですら、
テレビ写りは間違いなく良かったと思うのですね。

開業してわずか3カ月。3月17日に目標としていた100食を
初めて完売したのです。
ただこのときはまだ夜も営業していました。

それから100食を完売しない日はないくらい忙しい日が
スタートしたのです。


この本読んで、
「なんだ飲食店のビジネスは結構簡単そうだ。ちょっとやってみようか。」
という人が現れないでしょうか。
あまりに幸運続きではないでしょうか・・・。
税理士として20年以上。いろいろな飲食店を見てきたつもりです。
こんな風に急に行列ができる店はありません・・・。

でもこの本の請け売りですが、本当にご主人が考案した秘伝のレシピが
あるようです。

秘伝のタレは醤油メーカーに特注して作ってもらった「割り醤油」に
厳選した赤ワインを使います。
何より食材がすごい。
「国産の交雑牛」を使っています。
「国産の交雑牛」とは黒毛和牛のオスとホルスタイン種のメスとの
間に生まれた牛。赤身が多くステーキ丼には合うらしいのです。
注文があるたびに、前日届いたばかりの牛肉を
1人前の分量の塊を焼いて、それを薄くスライスしていきます。
手間暇かけますね。

その肉の枚数は18枚。
美味しいそうですね。それがたったの1080円!
そろそろ食べてみたくなってきましたか・・・。

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