会社は誰のものか
私が今から20年以上も前のことで
恐縮です。
私が東京税理士会の研修講師となって、
「会社は誰のものか」
というテーマで何度も講習会をやりました。
当時は税理士としての駆け出し。
「一応野村證券の出身だから証券税制にも詳しい」
という触れ込みで税理士会に
私自身を売り込んだのでした。
ちょうどそのときは税制改正で
証券税制が大きく変わったとき。
普通の証券税制の改正話では
少し面白くないかなと思って、
当時のフジテレビの買収騒動
「ライブドア騒動」を
面白おかしく取り上げたのでした。
20年も前なので覚えているでしょうか。
ちょうどホリエモンこと堀江貴文氏が
フジテレビの親会社であるニッポン放送の株式を
35%まで買い進めたのですね。
結局買収騒動は成立せず、
ホリエモンが証券取引法違反など
いろいろ叩かれただけで
あっさり終息したのですね。
あの頃フジテレビの社長だった日枝氏が、
「10年たってもテレビは存続する。
インターネットにとって変わられる訳がない」
豪語したのが非常に印象的でした。
確かにあれから20年経っても、
テレビはそのものは存続しています。
フジテレビももちろんその後
たぶん発展したのでしょう。
でも、経営陣はまったく変わらない昔のまま。
ただ買収阻止のために持ち株を
海外のファンドが大量に買っていたのですね。
「会社は誰のものか」
これまた長年の研究テーマを熱く語れそうですね。
楽しみです。
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