財務省亡国論 その3
(財務省HPより)
ここで高橋先生の重要な指摘。
「プライマリーバランス」の問題ですね。
消費税が5%になったのが1997年。
私が税理士になったのが1998年。
今は10%ですね。
ずっと消費税増税の論議がされていましたね。
必ずでてくるのがこの「プライマリーバランス」
「プライマリーバランス」とは
社会保障や公共事業をはじめ様々な
行政サービスを提供するための経費(政策的経費)を、
税収等で賄えているかどうかを示す指標。
これが補填するために日本は「赤字国債」と称して
ずっと国債の発行をしてきました。
国債を発行ばかりしていたらしていたらダメ。
日本は財政破綻してしまう。
日本人国民一人当たりの借金は・・・。
そう議論され増税路線をずっと歩んできました。
ちなみに財務省のHPから拝借しましたが、
いまでもプライマリーバランスを主張しています。
この図見ると良くわかりますね。
国債の発行を抑えるには税収を上げなければ
ならない。
つまり増税路線の正当性です。
「財政再建を急がなければならない理由を
日本の借金の多さである。
その額およそ1400兆円。
財務省はしきりに、
『国民一人当たり換算すると1000万円』
『借金のGDPに占める割合は200%で
世界最大級』
と恐怖をあおっている」
これは確かに事実だというのです。
でもこれについて高橋先生は噛みついています。
この次の先生の主張を皆に
知ってもらいたいですね。
「意図的に、ある事実から国民の目を
背けている。それは借金に対する資産の額
である。」
高橋先生はそれが一番分かっているというのです。
「ちなみに国のバランスシートを財務省で
はじめて作成したのは、私だ。」
「資産総額という不都合な真実」
を財務省がずっと隠してきたというのです。
分かりやすい図が出ていました。
政府の言う連結バランスシートですね。
確かに負債が1400兆円もあり、
財政的には問題にみえますね。
でも「政府の子会社」のような日本銀行を
あえて外しているというのです。
これを加えて考えなければ
国のバランスシートの本当のところは
分からいのです。
「資産超過は600兆円ぐらいとなる」
「このように政府と中央銀行のバランスシートを
合体させたものを、
『パブリックセクターバランスシート』
と呼ぶ。」
どうでしょう。
財務省が「深刻だ、深刻だ」といっても
国債の暴落が起こることはありえない
ということなのです。
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