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2024年11月22日 (金)

感動体験で外食を変える その4

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ではここで得意のEDINET分析。

驚くべきことが分かりました・・・。

 

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まず丸亀製麺だけの売上と利益。

コロナ禍で若干の落ち込みはあったものの、

売上863億円。経常利益86億円。

 

ただ安定して利益は出ているものの、

それほど売上は伸びていないですね。

 

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連結見たらすぐ分かりました。

サイゼリヤと一緒です。

ここも海外への比重が多くなっています。

連結売上も2319億円。

 

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国内でのうどんチェーン競争に勝ったものの、

たぶん飽和状態なので海外へシフトしているのでしょう。

7800人のうち75%6000人が海外ですね。

 

丸亀製麺の原価どれくらいなのだろう?

これ非常に気になりますよね。

ざるうどん390円。

釜玉うどん500円。

自分でうどんの玉買ってきて作ったら

100円もかからないはずですよね。

それを自家製麺ですから原価いくらで作っているの?

 

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まず丸亀製麺の製造原価。

売上高863億円に対して493億円。

原価率57%

 

こんな高くはないだろう?

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詳しく見てみました。

売上原価の中味です。

493億円のうち

原材料が348億円

地代家賃108億円

減価償却費37億円

 

正直に出ています。

つまり実際に材料費348億円だから

直接材料の原価率は40%。

釜玉うどん500円に200円もかけている・・・。

ちょっとこれも驚きですね。

「打ち立て 茹でたて」

を提供するためのコスト。

だからこそ「地代家賃や減価償却費」も

立派な原価なのです。

 

丸亀製麺の店舗はどこも広いです。

家賃も高額でしょう。

しかも巨大な製麺機をどこの店舗でも。

これを原価として把握しているのですね。

 

普通の飲食店ではまずここまでの計算は

しないでしょう。

 

社長がいみじくも言っていましたが

「セントラルキッチンを作って

大量にうどんを生産すれば

原価率は下がるはず・・」

 

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事実ライバルの「はなまるうどん」も

うどんの自社工場を持っています。

 

どんなコンサルタントでも指摘するでしょう。

 

「打ち立て 茹でたて」

の美味しさを維持し、他社では真似のできない

丸亀製麺躍進の秘密ですね・・・。

 

 

 

 

 

 

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