感動体験で外食を変える その4
ではここで得意のEDINET分析。
驚くべきことが分かりました・・・。
まず丸亀製麺だけの売上と利益。
コロナ禍で若干の落ち込みはあったものの、
売上863億円。経常利益86億円。
ただ安定して利益は出ているものの、
それほど売上は伸びていないですね。
連結見たらすぐ分かりました。
サイゼリヤと一緒です。
ここも海外への比重が多くなっています。
連結売上も2319億円。
国内でのうどんチェーン競争に勝ったものの、
たぶん飽和状態なので海外へシフトしているのでしょう。
7800人のうち75%6000人が海外ですね。
丸亀製麺の原価どれくらいなのだろう?
これ非常に気になりますよね。
ざるうどん390円。
釜玉うどん500円。
自分でうどんの玉買ってきて作ったら
100円もかからないはずですよね。
それを自家製麺ですから原価いくらで作っているの?
まず丸亀製麺の製造原価。
売上高863億円に対して493億円。
原価率57%
こんな高くはないだろう?
詳しく見てみました。
売上原価の中味です。
493億円のうち
原材料が348億円
地代家賃108億円
減価償却費37億円
正直に出ています。
つまり実際に材料費348億円だから
直接材料の原価率は40%。
釜玉うどん500円に200円もかけている・・・。
ちょっとこれも驚きですね。
「打ち立て 茹でたて」
を提供するためのコスト。
だからこそ「地代家賃や減価償却費」も
立派な原価なのです。
丸亀製麺の店舗はどこも広いです。
家賃も高額でしょう。
しかも巨大な製麺機をどこの店舗でも。
これを原価として把握しているのですね。
普通の飲食店ではまずここまでの計算は
しないでしょう。
社長がいみじくも言っていましたが
「セントラルキッチンを作って
大量にうどんを生産すれば
原価率は下がるはず・・」
事実ライバルの「はなまるうどん」も
うどんの自社工場を持っています。
どんなコンサルタントでも指摘するでしょう。
「打ち立て 茹でたて」
の美味しさを維持し、他社では真似のできない
丸亀製麺躍進の秘密ですね・・・。
« 感動体験で外食を変える その3 | トップページ | つくばマラソン »
コメント