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2024年11月11日 (月)

サイゼリヤ元社長が教える2億人の経営術 その2

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まず大事な「原価率」のお話から。

ここで難しいお話をする前に、

サイゼリアのメニュー見てください。

 

「ミラノ風ドリア 税込300円」

 

これ見て衝撃ではないでしょうか?

サイゼリヤに行かれたことある方は

当然知っていますね。

昔は480円だったものを、それをあえて

このご時世に「値下げ」して

300円!なのですね。

税込ということは、値段は273円なのです。

 

ハイ。ここで大事な「原価率!」

「ミラノ風ドリア 300円」

をいくらでできるのでしょうか?

これがまさに原価率。

税込で仮に150円でできたとしたら

原価率50%ということ。

でも、どんなレストランでも150円なんか

で絶対にできる訳ありませんから。

 

なぜ「ミラノ風ドリア 税込300円」なのか?

 

いうことがこの本に書かれていますが、

まずこのサイゼリヤには広告費がない。

 

そういえばサイゼリヤのCM見たことないですよね。

無くてもこれだけ知名度があるのは

 

 

「ミラノ風ドリアは300円で食べられるの

知っている?」

 

今ならまさにSNSでパズルのでしょうね・・・。

今日本でサイゼリヤは1000店舗。

毎日この「ミラノ風ドリア 税込300円」は

どの店舗でも100食は出ているそうですから

毎日10万食の大ヒット商品。

 

そう考えると、たとえ赤字でも

「来店理由になるから広告宣伝費」

とでもいえるのでしょう。

 

「広告費に回すお金があったら、

少しでもいい食材を使って、

お客さまに還元する」

これが企業ポリシーのようですから。

 

 

でもまず面白かったのは

「ミラノ風」と名前を付けていても

イタリアのミラノに行ってもそんな料理ないのですね。

 

よくナポリタンが日本発祥の?イタリア料理??

といわれるように、勝手に作られたものなのです。

 

この社長コストカットのために、ドリアの米飯のために、

福嶋工場を立ち上げます。

さらにオーストラリア工場も立ち上げ、

ホワイトソースを作ります。

ミルクとバターが主原料なので、それを安く調達できる

オーストラリアは格好の場所なのです。

 

300円で提供できる理由が分かってきましたか・・・。

 

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