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2024年10月23日 (水)

ほんまに「おいしい」って何やろ? その5

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(京都のたん熊)

 

「開業時一日の売上が3500円とか4500円」

 

ここは飲食店関係の方は是非読んでほしいところですね。

 

「営業時間を夜中の2時まで延ばしていた・・・」

「夜のご商売の方に500円のさけ茶漬けを出していた」

 

いまや名割烹料理店。さけ茶漬けだって

5000円?はするのでしょうけど、

その500円のさけ茶漬けが原点なのですね。

 

ただここからの記述は実に京都らしい。

「そうやって京都の文化が守られているのか」

感心します。

 

「お前が生まれる前から菊乃井の客や」

 

という常連のおじいさんが通ってくれ

あれこれ注文を出します。

 

京都で老舗の若旦那を「ぼん」と呼ぶそうですが

その「ぼん」を助けあう文化があるのですね。

 

特に転機となったのは「たん熊」の店主が

毎日のように店に来てくれるようになったこと。

 

調べたのですが、「たん熊」とは

京都では有名な老舗店。

 

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その師匠から

「自分なりの料理を作らんかい」

と言われたことで変わったようです。

 

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 (天竜寺 平田精耕老師)

また天竜寺の平田精耕老師もよく来てくれたそうです。

天竜寺と言えばちょうど今頃京都の紅葉の名所の

有名寺院ですね。

 

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 (天龍寺の紅葉)

 

平田老師は京都大学哲学科卒。

インド哲学と仏教哲学を学び、

さらにドイツ留学までされた方。

そんな高僧との人間的な触れ合いが実に面白い。

料理人は哲学にも素養がないとなれないのですね・・・。

 

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他にも京都の美食宿「美山荘」の

経営者中東吉次氏。

 

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京都老舗の「京都瓢亭」の14代目髙橋栄一氏。

皆師匠なんだそうです。

 

京都というのはそれだけ老舗のお店の「ぼん」を

助け合う文化があるということなのですね・・。

 

これは東京の料理人には簡単には

真似のできないことかもしれないですね・・・。

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