君はどう生きるか その2
(2019年ラグビーワールドカップ)
「君はどう生きるか」と
「君たちはどう生きるか」
の違いお分かりですよね。
「君」と「君たち」
90年前の時代なら、それこそ
わたしの年代以上なら、
何の違和感なく「君たち」を受け入れたでしょうね。
この違いの意味を知ることこそが現代を生きるということ。
これは繰り返し読んでよく考えてください。
「君たち」といっていた昔は「協調性」が強調された
時代であったということ。
「君」とは「多様性」ということ。つまり
「ひとりひとり、みんな違っている。同じではない」
ということなのですね。
「多様性」という言葉がいつから使われ出したのか
正直記憶ないのですが、我々の年代以上なら、
「こころひとつに」
「みんな仲良く」
「団結」
という言葉を好んで使いましたね。
2019年のラグビーのワールドカップでは
「ワンチーム」
というフレーズが使われ、これが流行語にも
なりましたね。
日本人の好きなフレーズのようです。
私のように学生時代バスケットボールという
団体競技に熱中した「スポコン世代」には
間違いなく心に刺さるフレーズですね。
でもこれが、「多様性の時代」にあっては
問題であると指摘しているのです。
ここは考えさせられました。
またこれを理解しておくことも、私のような
「昔の世代」には重要なのでしょう。
私の世代では「団結することが一番」と
思っている人はまだまだ多いです。
スポーツの世界では実に分かりやすいですね。
オリンピックでも高校野球でも
「選手が心を一つにして勝利しました」
そこに感動すらしますね。
これをスポーツ以外にも応用する大人は多いです。
「わが社は一丸となって心を一つに頑張りましょう!」と・・・。
団結するためには、「飲みにケーションが一番」
といって夜な夜な赤ちょうちんに繰り出していた
昭和のオヤジ達・・・。
私もそんな典型的なオヤジでした。
でもそれは多様性の時代にあっては
とんでもない間違いなのだと
鴻上さんは言っているのです・・・・。
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