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2024年9月 6日 (金)

君はどう生きるか その3

「団結」と「協調性」という言葉を好む世代の私なのですが

私より年上の鴻上さんは極端にコレをキライます。

 

「同調圧力」

 

このフレーズを鴻上さんは力説します。

つまり「同調圧力」とは

「みんなと同じことをしなさい」

ということ。

 

「協調性」はともすると

「みんなと同じことをしなさい」

という圧力になるというのです。

 

無言の圧力にもなるし、

ハッキリ「みんなに合わせろよ」

そう言葉で言われることもあるのです。

 

日本では世界の中で、とりわけ「同調圧力」が

強い国なのだそうです。

 

移民を受け入れなかった「島国」だった

からでしょうか。

鴻上さんのように世界中を飛び回っていると

この異常さに気が付くのでしょう。

しかし書けば書くほど

「多様性」とは真逆の世界であると気が付くでしょうか。

 

日本人はよく

「世間体を気にする」

と言いますよね。

「場を読むとか」

やたら周りに気を遣うのですね。

 

冒頭この本は中高生向けに書かれた本だと

申し上げましたが、この「同調圧力」を

力説しています。何より

いじめの原因はこの「同調圧力」

なんだと。

 

「世界中でいじめはあります。

でも日本にしかいないいじめのタイプがあります」

 

「クラス全員でひとりを無視する」

 

というもの。

これ読んで私はドキッとしました。

50年も前になりますがこれ本当にありました。

小学生の時に確かにクラスにNという女の子が

いました。

まさに「クラス全員でNさんひとりをいじめて」いました。

「いじめている奴の空気を読んで、

クラス全体がまとまる」

というのです。

確かにそう思いました。

「可哀そうだからやめろよ」

なんて勇気は情けないことに当時の私にはなかった。

そんなこというと

いじめの矛先が自分に向かうことさえ恐れたから。

「自分はいじめられなくて良かった」

そう思って何となく加担していたのかもしれません。

 

小学生の時から

「世間から生まれる同調圧力」

を学んでいたのでしょう。

でもやがてNさんは転校してしまいました。

 

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