« ユニクロ その9 | トップページ | 川崎月例 »

2024年7月25日 (木)

ユニクロ その10

3_20240725115401

 

日本のトップクリエーターである

佐藤可士和氏にブランド戦略を託したのですね。

 

ここの記述が一番面白かったところ。

 

真っ先に柳井氏に問うたのは

 

「ユニクロを無国籍のグローバルブランド

として打ち出すか、それとも日本初の

ブランンディングにするか」

 

アパレル業界では、

「ZARAはスペイン、H&Mはスエーデンが

生んだブランドだがいずれも本国の『色』は

打ち出していない。

アメリカのGAPもこれに近い。」

 

つまり世界で先行しているアパレルの巨人は

「無国籍」なのですね。

 

でも柳井氏は即答します。

「絶対に日本初のブランドですよ。」

 

それには「ユニクロとは何か」を

強く打ち出すことが必要だと。

 

二人で「服とは何か」を思索します。

もちろんアパレル業界で世界一になるための

戦略なのですね。

 

 

ここを突き詰めることができるというのは

まさに佐藤可士和さんが稀代の「翻訳家」と言われるだけの

類まれな力量なのでしょうね。

 

ユニクロの「6つの定義」

 

服装における完成された部品である

 

人それぞれにとってのライフスタイルを

つくるための道具である

 

つくり手ではなく着る人の価値観からつくられた服である

 

服そのものに進化をもたらす未来の服である

 

美意識のある超・合理性でできた服である

 

世界中のあらゆる人のための服、という意味での

究極の服である

 

「部品」や「道具」というのが、ファッション業界には

なかった発想。

 

恐ろしい男ですね。

柳井正氏は・・・。

 

1_20240725115401

 

2_20240725115401

 

4_20240725115401

 

5_20240725115401

 

 

世界戦略は始まったばかり。

この男が佐藤可士和氏と手を組むことで

本当に世界一になるように思えてきました・・・。

 

(がんばれ 日本初のブランドシリーズ おしまい)

« ユニクロ その9 | トップページ | 川崎月例 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ユニクロ その9 | トップページ | 川崎月例 »