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2024年6月27日 (木)

100年企業のものづくり 人づくり その4

それとこの本は「中小企業の事業承継」には

大変参考になるお話ですね。

しかも創業100年にもなる老舗企業ですからね。

 

田野井優美氏が入社したのが2002年。

26歳の時。

それまでの経歴は、高卒後ヘリコプターの免許を

取るためにカナダに「遊学」。

そのまま語学学校に通い、バンクーバーで

優雅な留学をしていたらしいのですね。

 

まあ、さすが「老舗企業のお嬢様」ですね、

入社当時は

「親の金を使って海外で遊んできた道楽娘」

とみられていたらしいのですね。

きっと本当でしょう

(失礼!本の表現通りですから)

 

田野井優美氏が副社長になったのが

2009年。33歳の時。

まだ入社して7年ですからね。

 

「私自身の無知や経験不足、

『小娘のいうことなんか聞けるか』

という社員からの反発、

『経営を任せて大丈夫なのか』

という取引先や金融機関の不安」

 

これは正直なところでしょうね。

2008年のリーマンショックの直後です。

リーマンショックで売上割減。

その後3年間は赤字続きだったという状況ですね。

 

「私はあわてて本屋に直行。中小企業経営に関する

指南書を何冊か買って読んだり、

いくつかの経営セミナーに通ったりもしました」

 

でもここで開き直るのですね。

「私がキチンと経営を勉強していたら

『自分には建て直せない』

と役員を引くけなかったでしょう。

幸か不幸か無知でした。」

 

でもここで最大の功績は

品川にあった東京本社を埼玉に移したこと。

 

当時賃料は月70万円あったそうです。

当然先代の父親は大反対。

それを押し切った手腕は素晴らしいですね。

 

あとこれも読み飛ばすところですが、

業績低迷時の株価が低い時に

100%所有に買い戻したそうです。

これは専門的なお話ですが、過去上場公開を見据えて

資本政策を進めていたのでしょうね。

 

2013年。37歳ながら代表取締役社長に就任。

この時父親はまだ65歳。まだまだ健康そのもの。

 

ただこの本よく読むとよく分かります。

実質的な事業承継は2020年の

先代の代表権の返上の時だったのでしょう。

 

 

2023年の創業100周年に向け、

一気に加速していきます・・・。

 

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