100年企業のものづくり 人づくり その2
「ちなみに業界最大手はシェア65%前後の上場企業で、
2番手のシェアも25%ほどあります。
残りを中小メーカーで分け合う形になっていて、
TANOIは全体で3番手という位置づけです。」
「本当にこの田舎の工場が第3位?」
疑い深い私はつい調べてしまいました。
でも冷静に考えたら、上位2社でシェアの90%を
握られている寡占業界なのですね。
残りの1割を中小が奪い合う過酷な
業界ともいえるのでしょう。
1位はオーエスジーでしょうね。
1938年創業。
創業者はゼロ戦を製作したあの中島飛行機(現富士重工)に
お勤めだった方です。
最新の外国製工具に触れて
「何としても国産のタップを作る」
といって愛知県で独立したそうです。
場所柄でしょうけど、
トヨタ自動車からの大量受注につながり
その後発展した会社です。
上場企業と書かれていたので
得意のEDINET分析。
売上高1477億円
経常利益213億円
素晴らしい企業ですね。
国内首位どころか世界シェア33%の
世界トップのメーカーですね。
22年11月期で海外売上高比65%ですから
圧倒的な強さですね。
そうは言いながら
「最上位の会社は工具の総合メーカーですが
私たちはタップとダイスの専業メーカーです」
自信と誇りでは負けないということなのでしょう。
因みに業界第2位は彌満和(やまわ)製作所
でしょうね。
非上場のようですから売上高は分かりません。
HP見る限りは世界進出しているようですから
かなりあるのでしょうね。
この会社も1923年創業。
まさに「同期」ですね。
ライバル企業であることは間違いのないでしょう。
東京が本社で米沢、福島など各地に工場もあるようです。
これら優良企業を相手に
「業界3位」
と宣言するところが、実に気持ちよいと思いませんか・・・。
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