ザイム真理教 その5
以上のことをまとめると、
「書いてはいけない」
に端的に示しています。
「『日本は世界最大の借金を抱え、
財政状態破綻が国民生活の破綻をもたらす』
という恐怖心を植え付けることで、
増税や社会保険の負担増を正当化する」
これが財務省のカルト的な教義であると
森永さんは強烈に批判しているのですね。
まあ、これ以上は経済学の議論になるので
勝手なことは書けないですね。
ただ勉強する意味で森永説をご紹介して
みましょう。
くれぐれも申し上げておきますが、
ただの税理士が天下の財務省を批判して
いる訳ではありません・・・。
森永さんは借金もあるけれども、一方で
キチンとした資産も持っていると
言っているのです。
2020年度末の日本政府の「連結財務諸表」です。
日頃見慣れているせいか、税理士としては
コッチの方が分かりやすいのです。
国は、国債という借金を987兆円抱えていますね。
でもそれだけでなく、借入金や未払金などを入れると
1661兆円もの負債を抱えているのです。
でも一方で資産を見ると、日本政府は現預金や
有価証券を841兆円、土地や固定資産を280兆円、
合計1121兆円もの資産も持っているのです。
ですので、負債の1661兆円から保有資産1121兆円を
差し引くと差額は540兆円なのです。
これが本当の意味での日本政府の借金。
2020年度の名目GDPは527兆円だから、
先進国では普通の水準でそれほど
心配するほどでもないというのです。
さらに森永さんは指摘します。
「日本政府は自国通貨を発行できる権利」
がある。
それを「通貨発行益」というらしいですが、
つまり簡単に言えば、
「いくらでもお札を刷れる」
ということなのでしょう。
これが532兆円ある。
「よって日本の最終的な純債務はわずか8兆円にすぎない」
財務省のカルト的な教義により
増税や社会保険の負担増を正当化し
この30年間それを繰り返してきました。
「この30年間、先進国では日本だけが経済成長していない。
統計データを見ている経済学者なら、その最大の原因の
一つが緊縮財政であることは、みな分かっている。
だから、まともな経済学者は財政緊縮路線を批判する。」
何度も書きますが、私が言っているのではないのです。
森永さんを始め、まともな経済学者なら
皆そう言ってるらしいです・・・。
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