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2024年5月13日 (月)

ザイム真理教 その4

1297

 

ここで消費税のことを取り上げると

いろいろといいたいことがたくさん出てくるので

ひとまず置きましょう。

 

森永さんのこの本での最大の主張

「財務省はカルトである」

ということについて。

 

「財務省は、自ら作り上げた財政均衡主義という教義を

もち、その教義を正当化するために

『日本の財政は破綻状態だ』

と国民を脅かす神話を作り上げてきた」

 

この一文に対して、個人的にはかなりショックな表現でした。

「えっ?まさか・・・」

 

財務省という「日本最強の役所」に対して

「カルト宗教である」

と言い放った森永さんの勇気?に驚きました。

この本が通常の出版社では発行されないであろうことが

ここから容易に想像できますね。

 

ところで、タイミングよく週末に財務省から

驚きの数字が発表されたのを

ご存じでしょうか?

 

2023年度末時点の「国の借金」が

なんと!1297兆1615億円

なんだそうです。

「天文学的な数字」なので、

まったくピンとこないでしょうから

 

Photo_20240513093801

 

森永さんの指摘する財務省作成の

「これからの日本のために財政を考える」

令和64月版

から見てみましょう。 こちら

 

Photo_20240513093901

必ず出てくる国債発行残高の表。

 

Gdp

 

と同時にGDPとの比較の表。

 

「国の借金はGDPの倍」

 

「一人当たりに換算すると800万円超の借金」

 

まさに国は破綻状況のようですね。

それと同時に見せられる表。

 

2024

 

「国の予算を公債金で賄うのはもう限界です・・・」

「日本の将来を担う子供たちに先送りはできない」

 

となると、結局税収の比率を上げるしかない・・・。

となると「増税しかない」

 

このロジックは長年繰り返されてきたのです。

「国民を脅かす神話」

という表現にお驚きました・・・。

 

私が税理士になったのは1998年。

1989年に導入され当時も脚光を浴びていた、

消費税を必死に勉強しました。

 

「これからは景気に左右される直接税より、

安定財源となる間接税の時代だ!

日本を救うにはこれしかない!」

 

本当にそうずっと信じていたのです。

日本の税理士の誰よりも消費税を勉強したつもりです。

正直税理士試験の消費税法を3度も!

受けたくらいですから!?

 

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