わが投資術 市場は誰に微笑むか その3
元野村證券の社員として非常に面白い本ですが
私しか?たぶん感動しないことを
もう少しハッキリ書きましょうか・・・。
数年前に野村證券のトップセールスマンに
会ったそうです。そこで言われた言葉
「清原さん、営業の本質は『人間力』ですよ」
清原氏はこの意味がよく分からなかったそうです。
つまり、こういうことらしいのです。
「客が大損しても訴えられないしクレームにも
ならない。むしろ
『お前と付き合えてよかった』
と言ってもらえる。
これが人間力だ。」
40年前なら私も納得したのですが
今もそうなのでしょうか・・・。
40年前なら
支店長が大損している顧客を見つけて
担当セールスを呼びつけると、
(一応忠実に原文のまま書きますが)
「大丈夫ですよ。このババア完全にボケてますから。
ほら、私このババアのハンコ持って
いるんですよ。」
「頼もしいなあ。よくぞ言ってくれた!
期待しているぞ!」
何だか40年前とあまり変わっていない気も
するのは私だけでしょうか・・・。
「今の野村證券なら万が一大損しても
『人間力』のある立派な営業マンに
会えれば安らかな余生を過ごせるかも
しれません。」
申し訳ないですが完全な皮肉ですね・・・。
エピローグで清原氏の言葉。
これも個人的に感動しました。
「野村證券に入社し、『お客が損して証券会社が
儲かること』を疑問に思ってから40年が
経ちました。
今、ようやく『顧客が儲かって自分も儲かる』ことが
実現できたのです。
『これは私の誇りだ』と。」
野村證券が出版差し止め請求する前に
ぜひご購入ください・・・・!?
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