わが投資術 市場は誰に微笑むか その7
いろいろ書きたいことは一杯あるのですが
そろそろまとめましょうか。
何度か読み返しているのですが、
結構難しい。
専門用語が多いからですね。
私のように某野村證券に「無駄に」8年も
在籍したものでも分からないのですから、
一般の方にこの本を理解するのは
ちょっと無理でしょう。
でも今は雑誌などで
「資産800億円の清原氏に学ぶ新NISA戦略」
なんて結構もてはやされてますね。
しかし、リーマンショックで地獄の閻魔大王に
会ってきた記述をぜひ読んでください。
これが相場なのですね。
「損する投資家のパターン」
この記述も実に面白い。
「矢印あたりで株を買うと、すでに株価は
高値圏なので、ちょっと上がると怖くて
投資家はすぐに売りたくなります。」
そうでしょうね。
株価急騰局面ですから連戦連勝で面白いでしょうね。
「『成功体験』を連続して経験すると、
嬉しくと脳がマヒ状態になって抜けられず
『依存症』状態になるかもしれません。」
依存症と聞くと、
まさにドジャースにいた「水原通訳」みたいな
お話ですね。
株式投資もある意味、博打と同類ですからね。
最後は「ババを掴み」大暴落で大損。
まさに水原通訳が大損したことと同じことでしょう・・・。
清原氏が紹介する物語。
昔、北浜(大阪における兜町みたいなところ)で
連戦連勝の大相場師がいた。
勝ちの秘密を探ろうと、ある男がその大相場師を
つけていくと毎日ある神社に行って
願をかけていることを発見。
その話が広まってその神社は大盛況。
その大相場師は200回相場で勝負して
ほぼ全勝。2回しか負けなかった。
しかし、その2回で破産した。
ニトリの株で10倍になった記述も実に面白い。
結果論からすれば、そのまま持っていれば100倍に
なっていたのです。
1998年に20万株保有して
2004年に10倍になったところで全株売却しています。
「パーティが始まったら我々は帰ろう」
人と同じことやっては勝てないのです。
それが相場だから。
「新NISAみんなで渡れば怖くない」
そう今の政府は言いたいのかもしれませんが
どうなのでしょう。
先月アップしたグラフを再掲します。
4万円でNISA始めていいものでしょうか。
最後に清原氏も知っているはずの有名格言で
終わります。
「人の行く 裏に路あり 花の山」
ガンバレ! 日本のジョージソロス・清原シリーズ おしまい)
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