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2024年2月14日 (水)

実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話 その6

M&Aの箇所もなかなか参考になりますね。

経営者としてなぜダメなのかよく分かりますよ。

 

ただ、一番最初のM&Aでは大失敗。

買収したデイリートップ東日本は

16年間赤字だった会社。

それを業績回復させたということですが

なぜ失敗だったかというと

 

「相手の気持ちを尊重せず、

上からおさえつけてしまった。

これまでのやり方はダメだ。

こうやってやらなきゃダメだ。」

 

こういう社長多いのではないかと思うのですね。

 

「仕事なんだから、おいしさより利益が優先だ。」

 

黒字にしたい社長は必ずそう思うのでしょう。

 

Photo_20240214102001

 

いい例が出ていました。

再建した会社に京都たんぱくがありましたね。

その名物に「ぽたぽたこあげ」があります。

柔らくてちょっと甘い、ぽたぽた焼きを

モチーフにしたかつての大ヒット商品。

でも再生したときはまったく売れない商品だったのです。

それはなぜか?

材料のグレードをだいぶ落としていたからなのです。

だからマズくて、まったく売れなくなっていた。

それを原価率を3割も上げた。

理由は利益よりも売れることを優先したからです。

 

N

 

ここでもう一つ大事なキーワード

「N字再建」

なのですね。

よく「V字回復」ということはよく言われますが

赤字破綻企業の再建はそう優しいものではないのですね。

 

「赤字が続く企業は、お客様のために

『やらなくていいこと』

をたくさんやって、

『やったほうがいいこと』

をやっていない」

 

先ほどの利益を優先するために

材料費を節約することがいい例ですね。

でも、それだけでは「V字回復」は絶対しないのです。

 

赤字企業は、設備も完全に老朽化しているところが

多いからこそ設備投資を思い切ってやる。

 

それと最初の失敗から学んだことで、社員に対して

こう思わせるのです。

 

「赤字だったり破綻してしまったのは、

社員の能力ではなく、マネジメントの問題だったと

思わせること。

 

だから

 

「何だ、そうか。俺たちがダメだからじゃないんだ。」

と気づいてもらうこと・・・。

コレは間違いなく世の中の社長は耳を覆いたくなるはず・・・

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