実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話 その6
M&Aの箇所もなかなか参考になりますね。
経営者としてなぜダメなのかよく分かりますよ。
ただ、一番最初のM&Aでは大失敗。
買収したデイリートップ東日本は
16年間赤字だった会社。
それを業績回復させたということですが
なぜ失敗だったかというと
「相手の気持ちを尊重せず、
上からおさえつけてしまった。
これまでのやり方はダメだ。
こうやってやらなきゃダメだ。」
こういう社長多いのではないかと思うのですね。
「仕事なんだから、おいしさより利益が優先だ。」
黒字にしたい社長は必ずそう思うのでしょう。
いい例が出ていました。
再建した会社に京都たんぱくがありましたね。
その名物に「ぽたぽたこあげ」があります。
柔らくてちょっと甘い、ぽたぽた焼きを
モチーフにしたかつての大ヒット商品。
でも再生したときはまったく売れない商品だったのです。
それはなぜか?
材料のグレードをだいぶ落としていたからなのです。
だからマズくて、まったく売れなくなっていた。
それを原価率を3割も上げた。
理由は利益よりも売れることを優先したからです。
ここでもう一つ大事なキーワード
「N字再建」
なのですね。
よく「V字回復」ということはよく言われますが
赤字破綻企業の再建はそう優しいものではないのですね。
「赤字が続く企業は、お客様のために
『やらなくていいこと』
をたくさんやって、
『やったほうがいいこと』
をやっていない」
先ほどの利益を優先するために
材料費を節約することがいい例ですね。
でも、それだけでは「V字回復」は絶対しないのです。
赤字企業は、設備も完全に老朽化しているところが
多いからこそ設備投資を思い切ってやる。
それと最初の失敗から学んだことで、社員に対して
こう思わせるのです。
「赤字だったり破綻してしまったのは、
社員の能力ではなく、マネジメントの問題だったと
思わせること。
だから
「何だ、そうか。俺たちがダメだからじゃないんだ。」
と気づいてもらうこと・・・。
コレは間違いなく世の中の社長は耳を覆いたくなるはず・・・
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