日本製鉄の転生 巨艦はいかに蘇ったか その1
今年最初の書評ですね。
巳年最初のお勧め本はスケールデカクいきましょう!
売上高6兆円企業のお話・・・。
最初にお断りしていきますが、
以前ユニクロを取り上げた時に思ったのですが、
「大企業の話なんて熱く語っても、中小企業経営者には
響かないのかな・・・」
これ真面目に感じたのですね。
でもこの本は参考になりますね。
あとで出てきますが、
「このインフレに戦う姿勢は日本製鉄に学べ!」
これですね。
ではまず日本製鉄の解説から。
八幡製鉄と富士製鉄が統合されて
「新日本製鉄」
が1970年にできましたね。
まあ、私の世代なら「新日鉄」といった方が
通りがいいですね。
それが今から12年前の2012年に
住友金属工業と合併して「新日鉄住金」に。
さらに日新製鋼と統合して、2019年から
日本製鉄に・・・。
こんな感じですね。
統合は繰り返したものの業績は良くなかった。
そもそも業績が良くないから統合を繰り返したのでしょう。
日本製鉄になったあと売上高は5兆円もあるものの、
最終損益は芳しくなく、2020年には
4300億円もの巨額損失・・・。
その赤字体質の巨艦を建て直したのがこの方、
橋本英二氏。
今回の主人公ですね。
日本製鉄になったと同時に社長に担ぎ上げられて
この題名の通り、日本製鉄を蘇らせるために
奔走します。
まず日本製鉄を揶揄する言葉。
これこそそれまでの日本製鉄を表しています。
「計画一流、実行二流、言い訳超一流」
「とにかく石橋をたたいて渡る」
「渡るか渡らないのかの決断も遅い」
「決まっても実行ができない」
やはり、中小企業経営者に関係ないことないですね。
「計画一流、実行二流、言い訳超一流」
そんな中小経営者たくさんいるのではないでしょうか・・・。(失礼!)
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