この保険、解約してもいいですか? その1
なかなかショッキングなタイトルですね。
またまたamazon衝動買い。
この時期、保険のこと考えること多いですからね。
お分かりの通り年末調整でいろいろな方の保険のことを
お聞きするからです。
また保険のご相談も実は多いので、
当事務所も保険の代理店もやっているのです。
ただ保険会社からの視点ではなく、こういう観点から
真面目に考えておくのも良いかと思いましたし、
なかなか参考になる本です。
確かに保険会社のセールスマンのいう通りではダメで
自分で考えて保険を選ぶことは大事なことなのでしょう。
著者は後田亨氏。保険のコンサルタントです。
表紙見て分りますが、経済評論家の山崎元氏が推薦
しています。
この山崎元氏は最近がんを発症したことで、
「医療保険は無駄」
とあちこちで言っていますね。
「どうして医療保険が無駄なのか」
この本を読むとよく分かります。
それはあとで解説しますが
なかなかズバリ書いてあって面白い。
強烈な業界批判もあります。
まず
「保険会社が暴利を食っている」
でも本当でしょうか?
まずライフネット生命が出てきます。
華丸大吉のCMでよく見かけますね。
「粗利率」という言葉が出てきました。
「保険加入者から集めた保険料のうち
会社に残るお金の割合」
これが2019年から2022年の4年間で
43~46%になっているというのです。
「そんなに保険会社ってボロイ商売?」
疑い深い私は得意のEDINET分析。
これがライフネット生命の最近の経営指標。
保険料収入に対する保険金等支払額の割合だけでは
ちょっと分かりにくいですね。
EDINETでは責任準備金の繰入額まで
書いていないのでちょっと良く分かりません。
この著者は
「保険会社が暴利を食っているから
契約者が儲かるはずがない」
といいたいのでしょう。
言わんとすることは何となく分るのですが
ただずっとこの生命保険会社赤字なのですね・・・。
テレビCMなど多額の広告宣伝費をかけているからと
なんとなく想像つきますが
新興の保険会社の財務基盤がいかに脆弱かが
よく分かります。
ただ
「こんな赤字の会社に自分のお金預けて
大丈夫なの・・・?」
そう感じませんか。
参考までに第一生命をEDINETで見つけたので
アップしておきます。
預かった保険料収入から、保険金等支払額が
ありますが、預かった金額以上に支払っている
年度があります。
資産運用収益があるからですね。
経常利益も4000億円~5000億円。
でも第一生命はこのコロナ禍でも
こんなに儲かっているのですね。
「保険会社が暴利を食っている」
ということは外れてはないようです・・・。
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