頭のいい人が話す前に考えていること その4
「なぜコンサルタントは
入社1年目でも
その道30年の社長に
アドバイスできるか?」
これ面白いお話ですね。
これ見た瞬間に40年前の私を思い出しました。
野村證券高崎支店に配属された私は、
まさにその道30年の社長相手に
営業していました。
1年目は慣れない営業に本当に苦労しました。
自転車で高崎市内と前橋市内を駆けずり回って
営業していましたが、まったく営業成績が
あがらない。
鬼のように怖い営業課長に毎日どやされてばかり・・・。
根本的に、なかなかうまくしゃべれないのですね。
入社1年目でもものすごい営業成績をあげる同期が
いました。
彼は大学の演劇部出身。
まさに「口から先に生まれてきたような」営業マンの
ようでした。
「彼には絶対に勝てない。
自分は証券営業に向いていない・・・」
遠くに見える榛名山を眺めながら
毎日のように思ったものです。
「話し方が悪いのではないか・・・」
そう思ったものです。
でも
「話し方で心は動かない」
40年前にこの本を読めばよかったですね。
どうやったらクライアントと信頼が生まれるのか。
無理に信頼を得よう「頭のいいふり」をしていただけなのですね。
もっともらしいこと言ってきっと見透かされていた
のです。
「人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する」
この黄金法則をどうして気が付かなかったのだろうと
今思います。
不動産の営業で
「この人自分のノルマのために売ろうとしているな」
と営業の人の気持ちが見え透いたときに
「本当にこの人は私のことをちゃんと考えて
くれているのか」
そう思うのです。
信頼ではなく、疑念を生むそうです。
これでは営業成績なんか上がるわけないですね。
相手のことなんか考えている余裕もまったくなかったです。
もちろん野村證券とは「ノルマ証券」と言われていました。
当然毎日ノルマのためにやっていましたから・・・。
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