« 頭のいい人が話す前に考えていること その1 | トップページ | 頭のいい人が話す前に考えていること その3 »

2023年10月25日 (水)

頭のいい人が話す前に考えていること その2

 「頭がいいとは何だ?」

 

この本の命題ですね。

なかなか考えさせられます。

 

まず第一章から

「怒っているときは頭が悪くなる」

だそうです。

 

つまり

「感情的になってはいけない」

「キレずに冷静でいなければいけない」

ということなのです。

 

ある会社の例です。

 

役員の前で発表していた新人君が、

皆の前で「声が小さい!」とこっぴどく叱責され

やり直しをさせられたそうです。

それがあまりにひどかったので、

かわいそうに思ったリーダークラスの一人が

「もうそれくらいでいいでしょう!」

と大きな声で制したのです。

 

これを見ていた社長は

役員に対して「やりすぎだ」と反省を促したのと

同時にリーダーに対しても

「冷静さを失うとは何事だ。

そのようなことではリーダーは任せられない」

そう言われてしまったそうです。

 

このケースどう思いますか?

この本で「いの一番」で出てきた例示です。

 

1_20231025094601

 

私はすぐ半沢直樹を思いだしました。

 

部下思いの半沢部長は、大和田常務に

食ってかかりましたね。

自分の信念で上司にたてついたのですね。

 

「キレずに冷静でいなければいけない」

 

確かにそうでしょう。

これを「アンガーマネジメント」というのだそうです。

 

そのためには

 

①すぐには口を開かない

⓶相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する

 

すばらしいですね。

アンガーマネジメントができない半沢直樹は

安達氏に言わせれば頭のよくないマネージャーということ

なのでしょう。

そのおかげで半沢直樹はセントラル證券に

飛ばされてしまったのですね。

 

でもその場に居合わせた社長こそ、

 

社長だからこそすぐに口に出して制すべき

⓶役員が皆の前でいわれたらどう反応するか、

いくつか案を考えて比較検討する

 

そうなのではないかと思うのですね。

ドラッガーならどう判断したでしょうか・・・。

 

安達氏はトーマツにいた12年間で一度も上司に

立てついたことのない「頭のいい」コンサルタント

だったからこう言えるのでしょう。

 

私はたった8年しかいなかった証券会社で

何度も上司にたてついたことで

実に「頭の悪い」証券マンだったと

この本を読んで反省しております。

 

2_20231025094601

 

そういえば半沢直樹でこっぴどく叱っていた上司は

この世界から消えてしまったようです。

 

3_20231025094701

 

自他ともに認める半沢直樹ファンとしては

大変残念なことです・・・。

« 頭のいい人が話す前に考えていること その1 | トップページ | 頭のいい人が話す前に考えていること その3 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 頭のいい人が話す前に考えていること その1 | トップページ | 頭のいい人が話す前に考えていること その3 »