頭のいい人が話す前に考えていること その2
「頭がいいとは何だ?」
この本の命題ですね。
なかなか考えさせられます。
まず第一章から
「怒っているときは頭が悪くなる」
だそうです。
つまり
「感情的になってはいけない」
「キレずに冷静でいなければいけない」
ということなのです。
ある会社の例です。
役員の前で発表していた新人君が、
皆の前で「声が小さい!」とこっぴどく叱責され
やり直しをさせられたそうです。
それがあまりにひどかったので、
かわいそうに思ったリーダークラスの一人が
「もうそれくらいでいいでしょう!」
と大きな声で制したのです。
これを見ていた社長は
役員に対して「やりすぎだ」と反省を促したのと
同時にリーダーに対しても
「冷静さを失うとは何事だ。
そのようなことではリーダーは任せられない」
そう言われてしまったそうです。
このケースどう思いますか?
この本で「いの一番」で出てきた例示です。
私はすぐ半沢直樹を思いだしました。
部下思いの半沢部長は、大和田常務に
食ってかかりましたね。
自分の信念で上司にたてついたのですね。
「キレずに冷静でいなければいけない」
確かにそうでしょう。
これを「アンガーマネジメント」というのだそうです。
そのためには
①すぐには口を開かない
⓶相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する
すばらしいですね。
アンガーマネジメントができない半沢直樹は
安達氏に言わせれば頭のよくないマネージャーということ
なのでしょう。
そのおかげで半沢直樹はセントラル證券に
飛ばされてしまったのですね。
でもその場に居合わせた社長こそ、
①社長だからこそすぐに口に出して制すべき
⓶役員が皆の前でいわれたらどう反応するか、
いくつか案を考えて比較検討する
そうなのではないかと思うのですね。
ドラッガーならどう判断したでしょうか・・・。
安達氏はトーマツにいた12年間で一度も上司に
立てついたことのない「頭のいい」コンサルタント
だったからこう言えるのでしょう。
私はたった8年しかいなかった証券会社で
何度も上司にたてついたことで
実に「頭の悪い」証券マンだったと
この本を読んで反省しております。
そういえば半沢直樹でこっぴどく叱っていた上司は
この世界から消えてしまったようです。
自他ともに認める半沢直樹ファンとしては
大変残念なことです・・・。
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