« 山の上のパン屋に人が集まるわけ その8 | トップページ | 山の上のパン屋に人が集まるわけ その10 »

2023年5月25日 (木)

山の上のパン屋に人が集まるわけ その9

パン屋さんから通販会社に切り替わるのです。

しかし会社が急成長すると、いろいろ問題も出てくるのですね。

いわゆる「内部崩壊」。

まあ中小企業にありがちなお話ですね。

あまり面白おかしく書けないので

ここは本書をお読みください。

 

そのため、その後2019年からまた大変革。

しかし2020年お分かりの通りコロナ勃発。

 

「コロナでわざわざはどうなったのだろう?」

 

気にはなりますが、このコロナ禍は税理士として

中小企業を目の当たりに見てきましたから分かります。

「おうち需要」で通販が飛躍的に伸びたのですね。

またどこのパン屋さんも、実は売上が伸びたのです。

 

ここで平田さんは英断します。

 

「倉庫の移転」を決断するのですね。

 

「何だよ~。山の上から販売しているではないの?」

 

このあたり「内情暴露」ですね。

長野県内に自社倉庫を持っていたのですが、

東京の外部倉庫に業務委託を決断。

また申し訳ないですが、ここでもまた「内部崩壊」。

東京に倉庫移すといったとたん、

退職者が続出したから。

 それはそうでしょう。

「長野から発信する会社」

と思って入社したら実は違ったからですからね。

 

でもまたここで、平田さんは経営を学ぶのですね。

 

「全スタッフが参加する全社ミーティングを

スタートさせ、理念の共有など会社の状況を

ガラス張りに」

 

 

結果、2020年度(たぶん2021年2月期)

の売上は3億3000万円に!

 

 

理念の共有からコーポレートアイデンティティ

=CIを定めたのですね。

 

「わざわざ」のスローガンは「よき生活者になる」

 

実にカッコイイですね。

 

このあたりからこの本の話があったみたいです。

この本の最後に「種明かし」があります。

 

「平田さんが書かないっていうのはありですかね」

 

そうなんです。

この本は平田さんが書いていないのです。

ブロガー同期の私としても、ここはガッカリしました。

 

「創業してから毎日ひたすら言葉を綴り、

インターネットの中で『私はここにいるよ!』

と叫んできた」平田さんだからですから。

 

平田さんの言葉で書いて欲しかった。

これくらいの分量なら1週間もあれば書けたでしょうに・・・。

 

実はこの本、あの「キントーン」で有名な「サイボウズ」が

書いているのですね。

2年半も期間をかけ書いているのです。

数時間のインタビューを5回、

ミーティングや打ち合わせは24回。

ここまで時間とコストをかけて書かれているのですね。

 

まさに「わざわざのブランディングための」本・・・。

« 山の上のパン屋に人が集まるわけ その8 | トップページ | 山の上のパン屋に人が集まるわけ その10 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 山の上のパン屋に人が集まるわけ その8 | トップページ | 山の上のパン屋に人が集まるわけ その10 »