山の上のパン屋に人が集まるわけ その9
パン屋さんから通販会社に切り替わるのです。
しかし会社が急成長すると、いろいろ問題も出てくるのですね。
いわゆる「内部崩壊」。
まあ中小企業にありがちなお話ですね。
あまり面白おかしく書けないので
ここは本書をお読みください。
そのため、その後2019年からまた大変革。
しかし2020年お分かりの通りコロナ勃発。
「コロナでわざわざはどうなったのだろう?」
気にはなりますが、このコロナ禍は税理士として
中小企業を目の当たりに見てきましたから分かります。
「おうち需要」で通販が飛躍的に伸びたのですね。
またどこのパン屋さんも、実は売上が伸びたのです。
ここで平田さんは英断します。
「倉庫の移転」を決断するのですね。
「何だよ~。山の上から販売しているではないの?」
このあたり「内情暴露」ですね。
長野県内に自社倉庫を持っていたのですが、
東京の外部倉庫に業務委託を決断。
また申し訳ないですが、ここでもまた「内部崩壊」。
東京に倉庫移すといったとたん、
退職者が続出したから。
それはそうでしょう。
「長野から発信する会社」
と思って入社したら実は違ったからですからね。
でもまたここで、平田さんは経営を学ぶのですね。
「全スタッフが参加する全社ミーティングを
スタートさせ、理念の共有など会社の状況を
ガラス張りに」
結果、2020年度(たぶん2021年2月期)
の売上は3億3000万円に!
理念の共有からコーポレートアイデンティティ
=CIを定めたのですね。
「わざわざ」のスローガンは「よき生活者になる」
実にカッコイイですね。
このあたりからこの本の話があったみたいです。
この本の最後に「種明かし」があります。
「平田さんが書かないっていうのはありですかね」
そうなんです。
この本は平田さんが書いていないのです。
ブロガー同期の私としても、ここはガッカリしました。
「創業してから毎日ひたすら言葉を綴り、
インターネットの中で『私はここにいるよ!』
と叫んできた」平田さんだからですから。
平田さんの言葉で書いて欲しかった。
これくらいの分量なら1週間もあれば書けたでしょうに・・・。
実はこの本、あの「キントーン」で有名な「サイボウズ」が
書いているのですね。
2年半も期間をかけ書いているのです。
数時間のインタビューを5回、
ミーティングや打ち合わせは24回。
ここまで時間とコストをかけて書かれているのですね。
まさに「わざわざのブランディングための」本・・・。
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