中野区民ニュースに出ました!
中野区まちの仕事人インタビュー
「世界に通用する企業を育てる」
吉田信康税理士事務所 税理士 吉田 信康(よしだ のぶやす)さんインタビュー
(起業家支援アパート メゾンKAKINOKI)
「税理士の考える最適な起業家支援を」
今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。
野村證券で働く中、日本経済を盛り上げるためにも「起業家支援をしたい!」と
強く考えるようになり、税理士を目指しました。数年かけて税理士試験に合格し、
高い志を持って開業したものの、すぐに沢山のお客さまと出逢えた訳ではありません。
当時は、税理士法による規制や、業界内での暗黙のルールがあり、
広告には事務所名や住所、電話番号などの基本情報しか載せることができませんでした。
事務所の強みや、業務内容を発信することすらできなかったため、
新規開拓は銀行などの金融機関からの紹介や、口コミに頼ることしかできず、
数年間はギリギリでやっていましたね。発信ができないことで、
自分の強みや想いが伝えきれず、私がやりたいと思っていた起業家や
中小企業を支援する仕事は、すべて大きな税理士事務所が携わっていました。
今思えば、お客さまの方で税理士を選ぶ際に比較できる情報が、
事務所の大きさ程度しかなかったので、仕方のないことです。
転機は2001年にあった税理士法の改正。それまでの広告の制限が撤廃され、
事実上自由に営業活動をすることができるようになりました。
早速私も事務所のホームページを作り、自分の強みを広くアピールすることで、
多くのご相談をいただくようになったのですが、
実はお客さま以上に反響が大きかったのが業界内の税理士たち。
法改正についていけない税理士や、暗黙のルールの継続を希望する税理士から、
自分たちの仕事が脅かされるという不安もあり、さんざん叩かれました。
時代の流れと共に、そんな話をする税理士は減りましたが、
未だに多くの税理士がホームページを持っていません。
要するに、新しいことが苦手な業界なのです。
私の方はというと、ホームページからの集客に加え、
セミナー講師や書籍の出版をしたことで、ありがたいことに、
お客さまが増え、25年目を迎えました。
仕事の特徴はどのような点にありますか?
法人の税務や会計業務、コンサルティング、起業家支援を行っています。
また、95歳の母から受けた『家族信託』に当事者として取り組み、
さまざまな法令の確認と、家族信託のメリット・デメリットなどを
把握することができたため、その経験を活かして、お客さまからの相談にも
乗っています。また、私が家族信託で受けた借地に、
起業家支援のアパート「メゾンKAKINOKI」を建てました。
起業家が孤独を感じることなく、自分のできないことを補完し合う仲間たちと
一緒に暮らすことで、イノベーションが生まれるスペースになることを
望んでいます。みんなで顔を合わせて仕事のできるコワーキングスペースや、
疲れを癒すためのウッドデッキも作りました。
契約期間は2年間としており、起業後の重要な最初の2年間で
何とか事業を軌道に乗せてもらいたいと願っています。
そのサポートの一つとして、
最初の2年間は私が無料で税理士としてサポートにつきます。
つまり税理士顧問付きアパートですね。
合わせて、このアパートをサブリースする会社として
「株式会社正直不動産」を設立。
脱サラ当初からの「起業家支援をしたい!」という夢が
ようやく叶いかけています。
おこがましいですが日本からGAFAMに負けないような
世界に通用する企業が出てくるように、
起業支援をしていきたいと考えています。
過去に有名な漫画家が集まり、お互いを高め合った
「トキワ壮」のような場所になると嬉しいですね。
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