稲盛和夫 明日からすぐ役立つ15の言葉 その5
もう一つ栗山監督が、絶対何度も読み返したところ。
稲盛さんが松井秀喜選手と対談した時のお話。
JALの機内誌「SKYWARD」での記事なのですが
この著者の大田氏が企画したものだったそうです。
松井秀喜選手も稲盛さんの書籍をよく読んでいて、
「稲盛さんの人生、仕事に対する姿勢に感銘を
受けている」
というのを大田氏が知ったから、この対談が実現したのですね。
この対談のことは今でも京セラのHPにアップされています。こちら
2012年3月27日。
その対談で稲盛さんは聞かれます。
「松井さんが打撃の練習に一番打ちこんだのは、
どんなときですか?」
どう答えたでしょうか。
誰もが
「スランプな時」だと思いますよね。
答えは違いました。
「打撃が好調な時ですね。
好調な時は怖くて、とくに練習に打ち込みました。」
驚きますね。
でもその次の言葉で納得します。
「打撃が好調の時は、ホームランやヒットが
自然に打てるものです。
ファンの方も喜んでくれますし、
マスコミもほめてくれます。
ただ好調な時はそう長くは続きませんから、
明日からはホームランやヒットが打てなくなるかもしれないと
思うと、心配で心配で怖くなるんです。」
ここで大田氏は二つ驚くのですね。
「あれだけの実力のある方が、自分の実力を
謙虚に受けとめている」
ということと、
「松井選手と稲盛さんの仕事哲学の共通性」
です。
「一流の仕事哲学があるからこそ、一流の仕事も
可能になる」のですね。
ここでぜひ、二人に共通する一流の仕事哲学を学んでください。
松井選手は、
「好調な時こそ、怖がる方がいい」
という考えですね。
稲盛さんも一緒です。
有名な経営哲学。
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、
楽観的に行動する」
稲盛さんも仕事をする上で「怖がりでなければ」ならないと
常に言っています。
「怖がりだからこそ事前にしっかり準備をしている」
のです。
ただ重要なことも書いてありました。
「『怖がり』と『臆病』と混同してはならない」
「怖がり」は積極的な姿勢であり、
「臆病」は消極的な姿勢です。
「怖がり」だからこそ前に勧める・・・。
松井選手と稲盛さんの共通点。
お分かりになりますでしょうか。
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