稲盛和夫 明日からすぐ役立つ15の言葉 その8
この本は書きたいことがたくさんありすぎるのですね。
それだけ平易で分かりやすいから。
そうなると15の言葉を全部並べなければならないですね。
あとはじっくり噛みしめながら読んでください。
最後にJAL再建の有名な「伝説の勉強会」のお話。
大阪で経費節減の勉強会が行われていた時、
幹部社員が100万円単位の節減を発表した後、
伊丹空港のカウンター業務を担当している女性が、
「月々2000円のコスト削減ができています」
と発表したのですね。
それに対して稲盛さんは、
「大変な感銘を受けました。」
「あなたのように、一人ひとりの社員が、少しでも
会社を良くしようと、工夫を重ねる。
そういう努力が一番大事なのです。」
その意味で、あなたはすでに立派なリーダーだ」
「経営者や幹部がコスト削減に努めるのは、
マネジメントが仕事なのだから、
ある意味当然のことです。」
「ただあなたのように、お客様サービスを担当する
カウンター業務の社員が、経営者や幹部と同じような
気持ちになる。
そして知恵を出し、コスト削減に努めることは、
とても素晴らしいことです」
「一つひとつの金額は確かに小さいかもしれない。
しかし、JALの全社員が、あなたと同じような
気持ちになって知恵を出せば、その効果は絶大な
ものになる。
あなたの発表に込められているフィロソフィに
私は大変感銘を受けました」
素晴らしくよいお話ですね。
著者大田氏はアメリカの大学でMBAまで取った方です。
「経営者、経営幹部が経営戦略を立て、
現場の社員がその戦略に則って仕事する」
それをビジネススクールで教わったのです。
それがまったく間違っていたと知らされたのです。
稲盛さんが提唱する「全員参加型の経営」
これこそがJALを再建できた理由です。
もちろん、この箇所も栗山監督は何度も
読み返したでしょうね。
最後にこの言葉で終わります。
「いい経営者とは、現場の力を引き出せる経営者の
ことだ」
(ありがとう WBC優勝シリーズ おしまい)
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