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2023年3月22日 (水)

キーエンス解剖 最強企業のメカニズム その3

今日の会社での朝の会話は絶対コレでしょうね。

 

「昨日のWBC見た? 吉田のホームランすごかったね。」

 

「大谷のツーベースと村上の逆転タイムリーに感動した!」

 

日本の中小企業のたぶん99%はそうでしょう・・・。

でもキーエンスは勤務中「私語禁止」なのです。

絶対にそんな会話なんてないのです。

 

これ驚きませんか?

今日の朝の段階で、

「並の中小企業で終わるのか?

それともキーエンスのような

日本を代表する企業になるのか?」

分かってしまうのですね・・・。

 

今でもキーエンスは

「私語が禁止されている」

と業界では言われているのです。

どういうことでしょうか?

 

大事なことは、仕事中に何もしゃべらずに

黙々とやっているという訳ではないのです。

「所内では社員たちが活発にコミュニケーションを

取っている」のです。

ただ「業務に関係のない無駄話は必要ないという

考え方を長年にわたって貫いてきた」

からなのです。

 

創業者滝崎武光氏の経営方針というか

社員の働かせ方のようです。

 

記載されていましたが

「月曜日の朝起きた時から金曜日の夜寝る前まで、

ずっと仕事のことを考えてください。」

と社員に言っているそうです。

 

つまり、

「朝起きた時から、『会社でこれしよう』と考えて

準備を進めて欲しい」ということなのです。

 

私のような古い昭和のビジネスマンなら

当たり前といえばそうかもしれませんが、

今は違うのかもしれませんね。

 

30年も前のお話で恐縮ですが、

某野村證券に勤めていた時は確かにそうでした。

月曜日から金曜日でなく、土日も含め

「四六時中」つまり24時間仕事のことばかり

考えていました。

それが当たり前のように教えらえましたし。

 

仕事中に野球の話したことなかったですね。

でも脱サラして、会計業界という異色の業界に

飛び込んでみて、仕事中にプライベートのことを

話している同僚を見て、ずいぶんと

カルチャーショックを受けたものです。

 

 

でもあれから30年。

仕事も在宅ワークというのもできたし、

携帯だってスマホだって持ち歩き、常時家族と

連絡も取れる。

WBCのリアル速報だって、常に見れるのです。

 

でもキーエンスでは、そうしない、させない仕組みが

出来上がっているのです。

きっと普通の中小企業では想像つかないでしょうね・・・。

特に社長が率先して

「WBCを見るためにサボっているような」

中小企業では・・・。

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