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2023年3月31日 (金)

キーエンス解剖 最強企業のメカニズム その8

20230331-085700

 

キーエンスは何を作っているのか

まだ分からない方のために。

このお話は私もこの本を読んで初めて知りました。

 

「スマイルゼミ」はキーエンスがやっているのですね。

 

タブレットを使った通信教育。

今は「進研ゼミ」や「Z会」などもありますが、

何と日本で初めてやったのです。

このコロナ禍で急拡大したと容易に想像つくでしょう。

 

もともとはこの運営会社は「ジャストシステム」。

この社名を聞いて懐かしく思うのは私だけではないでしょう。

あのワープロソフト「一太郎」を開発した会社ですね。

今から30年も前のころ、会計業界に飛び込んだ私は

この一太郎と悪戦苦闘しました。

ようやく使いこなせるようになったのに、

お分かりの通り、1995年にWindows95が発売され、

マイクロソフトのワードに

凌駕されてしまったのですね。

2006年から赤字続きで、結局2009年に

キーエンスに買収されていたのです。

すいませんが、知りませんでした。

 

2012年に小学生向けの「スマイルゼミ」を開始。

その後2013年に「中学生向け」、2018年に「幼児向け」。

そしてこのコロナ禍の2022年、満を持して「高校生向け」

を開始し、売上高と利益を急拡大させたのですね。

 

 

2012年当時を思い出してください。

まだ「タブレット学習」という言葉さえなかった時代。

 

キーエンスは独自の学習タブレットを開発。

国内初のタブレット通信教材という新たなジャンルを

作り揚げたのですね。

 

ここでビジネス的に新たに取り入れたのが

「サブスクリプション」(定額課金制)

この言葉自体も最近ですね。

「一太郎」などのソフトはかつて「売り切り」だったのです。

そこで新たに「サブスクリプション」を

取り入れたのです。

 

すごいですね。

キーエンスの実力が分かるエピソードですね。

 

どうしてこんなにこの会社が急成長したのか?

でもここでもある「キーエンス・マジック」。

買収した翌年2010年から、

 

「営業利益の一定割合を賞与で還元する制度」に

切り替えたのです。

 

その結果2011年の社員の平均年収が658万円が

2022年に倍の1309万円!

 

これこそがキーエンスを成長させた

 

「にんじんシステム」!!

(すいません。勝ってなネーミング)

これは確かに素晴らしい!!

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