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2023年3月23日 (木)

キーエンス解剖 最強企業のメカニズム その4

WBCの優勝で日本中で沸き返る今朝ですね。

繰り返して言いますが、

「昨日の大谷すごかったね・・・」

何て朝から言っている社員はいないのです。

 

どうしてこういう社員ばかりになると

思いますか?

これこそがキーエンスの秘密ですね。

キーエンス急成長の理由でしょう。

 

まず創業者滝崎氏の作ったキーエンスの「行動指針」

 

「目標意識、目的意識、問題意識を持って、

常に前向きに行動する」

 

この指針では分かりにくいでしょうか?

でしたら、もっと簡単に言えば、

 

「会社は経営者が作るのではない。

会社は社員が作る。」

 

こういう考え方なのですね。

 

私は今まで10年以上も「経営者本」を取り上げてきましたけど

こういう考え方の社長はあまりいませんでしたね。

 

有名な企業もどこでも「カリスマ」という社長が

存在していました。

そのカリスマのもとに社員は集まってきたわけです。

 

でもキーエンスは違うのですね。

 

社員が皆、

「社員が会社を作るわけだから、目指す会社になるには

社員自身が『自分が社長ならどうするか』と考えて

一生懸命働くべきと、皆が自然発生的に考えて

努力するようになる」

そうです。

 

これすごいと思いませんか?

創業者滝崎氏は決して「カリスマ」ではなかったのです。

 

「どんなことを話したら、社員がどう感じるか」

「社員に気づかせるにはどうしたらいいか」

 

常に考えているような方だったのです。

 

一つ学びましたが、常に「社長」と呼ばれて

カリスマにならない仕組みがキーエンスにはあるのです。

 

「社長」のことは「社長」と呼ばないのです。

「社責」と呼ぶのだそうです。

「会社の責任者」の意味ですね。

「その人が何の責任を持つ立場」なのかを

明確にするのが目的です。

 

「長」とつけて「一番偉い人」ではないのですね。

ですから「部長」と呼ばず「部責」と呼ぶのだそうです。

 

ちまり、滝崎氏は決して「カリスマをよしとしない」

考え方だったようです。

因みに、創業社長の立場でありながら、

2000年、つまり創業して28年、

55歳の時に社長を退任しています・・・。

 

キーエンスは他とまったく違う会社と

分かっていただけましたでしょうか・・・。

 

「カリスマ」や「偉い人」が会社をつくるのではないのです。

社員が会社を作るのです。

 

 

ですから、

「仕事しないで、昨日のWBCを朝から解説する人」

はキーエンスにはいないのです・・・。

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