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2023年3月28日 (火)

キーエンス解剖 最強企業のメカニズム その6

 

「アクション重視」というところがキーエンスの

秘密のようです。

どこの企業でも成果が重視されますね。

でも違うのです。

そこにたどり着くまでの「アクションを評価」される・・・。

 

具体的には、営業部門であれば「訪問件数」、「デモの回数」。

リピート注文が多い製品の事業部には「リピート割合比率」

いわゆるKPIを設定して行動を可視化する仕組み。

アクション重視することで

「日々のアクションが結果につながる」

これは素晴らしいですね。

 

「人が育たないわけがない」

 

確かにそうでしょう。

 

またキーエンスを語る数字。

月間残業時間57.2時間。業界平均の2倍超。

有給消化率も業界平均より少ない30.4%。

 

「キーエンスは給料いいし楽そうだから転職でも

しようか」

 

と思い出した方にお教えしておきます。

「ブラック」とまでは言わないですが、

かなり「ハードワーク」ですね。

 

「これだけもらえるなら当然だろう・・」

 

そうかもしれませんね。

社員が率先して働くからです。

「給与をモチベーションにできる社員が多く、

自然と業績を上げるための行動に移すため、

さらに業績が上がり、給与が上がる」

 

何より

「利益を社員に還元する仕組みが計算式まで含めて

公開されているので、効率性、合理性を追求することで

自分の所得が増えると全員が理解している」

 

これはすごいと思いませんか?

そのためにはどういう考え方をしているかというと

 

「時間チャージ」

 

つまり、「キーエンス社員は1時間で生み出すべき

粗利を常に念頭に置きながら日々仕事をしている」

のだそうです。

 

でもここで「時間チャージ」という言葉を

申し上げた瞬間に、思い出す経営理念がありますね。

 

20230328-091910

 (アメーバ経営の1時間あたり付加価値)

 

そうですね。私の熱心なブログファンなら!?すぐ

分かるはずです。

京セラ稲盛さんの「アメーバ経営」と

考え方は一緒です。

稲盛さんも「時間当たり採算」を言っていましたからね。

アメーバ経営は

粗利からさらに経費を引いた残りを「付加価値」といい、

それを総時間で割っていました。

しかもそのうち経費には給料をいれないのですから

結構計算がややこしいのです。

確かにアメーバ経営の方が厳密ですが、

キーエンスの「時間チャージ」の方が

社員にとっては分かりやすい。

 

しかも、時間チャージをあげるための

「どうアクションするか」

常に考えて行動することを要求される。

 

例えば営業マンなら、

「目的意識を持った行動が成果をあげる」

つまり

「今日はどこへ何のために行くのか、

そのためには何をするのが一番いいのか」

常に考えるのですね。

 

そのための目安として「時間チャージ」

 

恐るべし!キーエンス・・・。

 

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