キーエンス解剖 最強企業のメカニズム その6
「アクション重視」というところがキーエンスの
秘密のようです。
どこの企業でも成果が重視されますね。
でも違うのです。
そこにたどり着くまでの「アクションを評価」される・・・。
具体的には、営業部門であれば「訪問件数」、「デモの回数」。
リピート注文が多い製品の事業部には「リピート割合比率」
いわゆるKPIを設定して行動を可視化する仕組み。
アクション重視することで
「日々のアクションが結果につながる」
これは素晴らしいですね。
「人が育たないわけがない」
確かにそうでしょう。
またキーエンスを語る数字。
月間残業時間57.2時間。業界平均の2倍超。
有給消化率も業界平均より少ない30.4%。
「キーエンスは給料いいし楽そうだから転職でも
しようか」
と思い出した方にお教えしておきます。
「ブラック」とまでは言わないですが、
かなり「ハードワーク」ですね。
「これだけもらえるなら当然だろう・・」
そうかもしれませんね。
社員が率先して働くからです。
「給与をモチベーションにできる社員が多く、
自然と業績を上げるための行動に移すため、
さらに業績が上がり、給与が上がる」
何より
「利益を社員に還元する仕組みが計算式まで含めて
公開されているので、効率性、合理性を追求することで
自分の所得が増えると全員が理解している」
これはすごいと思いませんか?
そのためにはどういう考え方をしているかというと
「時間チャージ」
つまり、「キーエンス社員は1時間で生み出すべき
粗利を常に念頭に置きながら日々仕事をしている」
のだそうです。
でもここで「時間チャージ」という言葉を
申し上げた瞬間に、思い出す経営理念がありますね。
(アメーバ経営の1時間あたり付加価値)
そうですね。私の熱心なブログファンなら!?すぐ
分かるはずです。
京セラ稲盛さんの「アメーバ経営」と
考え方は一緒です。
稲盛さんも「時間当たり採算」を言っていましたからね。
アメーバ経営は
粗利からさらに経費を引いた残りを「付加価値」といい、
それを総時間で割っていました。
しかもそのうち経費には給料をいれないのですから
結構計算がややこしいのです。
確かにアメーバ経営の方が厳密ですが、
キーエンスの「時間チャージ」の方が
社員にとっては分かりやすい。
しかも、時間チャージをあげるための
「どうアクションするか」
常に考えて行動することを要求される。
例えば営業マンなら、
「目的意識を持った行動が成果をあげる」
つまり
「今日はどこへ何のために行くのか、
そのためには何をするのが一番いいのか」
常に考えるのですね。
そのための目安として「時間チャージ」
恐るべし!キーエンス・・・。
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