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2023年3月24日 (金)

キーエンス解剖 最強企業のメカニズム その5

なぜこれだけ社員が働くのだろう?

 

不思議な会社ですよね。

社長という「カリスマ」がいないのに、

自然発生的に社員が働き、強い組織にしていく・・・。

 

中小企業の社長だったら誰もが憧れる会社

かもしれないですよね。

 

まず冒頭で申し上げたキーエンスの

社員年収2182万円のお話ですね。

 

「これだけもらっているのだから当然働くだろう・・・」

 

年収2000万円超えなら、

並の中小企業の社長よりもらっていますからね。

やっかみを込めて皆思うのでしょう。

 

なぜこれだけ高収入が約束されているのか。

これは普通の中小企業では

「ぜったい真似できない」仕組み

でしょうけど、ぜひここは学んでください。

 

営業利益の一定割合を全従業員に業績賞与として

還元しているからです。

この割合をキーエンスは公表していないらしいのですが

「15%程度」

という証言もあるそうです。

 

業績賞与の支給は年に4回。

素晴らしいですね。

こういうことをやると、当然でしょうけど

 

「会社の業績をリアルタイムの感じやすくなるように」

なるそうです。

 

会社の営業利益により自分のボーナスが決まるのなら

これは当然でしょう。

しかも、会社の業績をガラス張りに開示しているのですから。

 

まずこれだけ聞いて、もう中小企業では真似できないですよね。

そもそも、会社の業績を開示している会社は

少ないですから・・・。

 

ただ何だか「外資系企業」のようですね。

とにかく、「会社に対してどれだけ貢献したか」

をメルクマールにすると、「稼げば文句ないのだろ」

という風潮になりますね。

実際に、

 

「稼げば何をやってもいい」

 

という風潮は会社には良くないと思うし、

会社全体の利益何て考えもしなくなりますね。

 

そうならないように、実際にキーエンスの業績評価は

 

「結果だけでなく、いいプロセスを

踏んで結果につながったかを重視」

 

「業績賞与のおおよそ半分ずつが、

アクションで評価される金額と、

成果で評価される金額になっている」

だそうです。

 

結果的に、一人一人が自分の結果だけではなく、

会社全来の業績を考えるようになるのです・・・。

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