キーエンス解剖 最強企業のメカニズム その5
なぜこれだけ社員が働くのだろう?
不思議な会社ですよね。
社長という「カリスマ」がいないのに、
自然発生的に社員が働き、強い組織にしていく・・・。
中小企業の社長だったら誰もが憧れる会社
かもしれないですよね。
まず冒頭で申し上げたキーエンスの
社員年収2182万円のお話ですね。
「これだけもらっているのだから当然働くだろう・・・」
年収2000万円超えなら、
並の中小企業の社長よりもらっていますからね。
やっかみを込めて皆思うのでしょう。
なぜこれだけ高収入が約束されているのか。
これは普通の中小企業では
「ぜったい真似できない」仕組み
でしょうけど、ぜひここは学んでください。
営業利益の一定割合を全従業員に業績賞与として
還元しているからです。
この割合をキーエンスは公表していないらしいのですが
「15%程度」
という証言もあるそうです。
業績賞与の支給は年に4回。
素晴らしいですね。
こういうことをやると、当然でしょうけど
「会社の業績をリアルタイムの感じやすくなるように」
なるそうです。
会社の営業利益により自分のボーナスが決まるのなら
これは当然でしょう。
しかも、会社の業績をガラス張りに開示しているのですから。
まずこれだけ聞いて、もう中小企業では真似できないですよね。
そもそも、会社の業績を開示している会社は
少ないですから・・・。
ただ何だか「外資系企業」のようですね。
とにかく、「会社に対してどれだけ貢献したか」
をメルクマールにすると、「稼げば文句ないのだろ」
という風潮になりますね。
実際に、
「稼げば何をやってもいい」
という風潮は会社には良くないと思うし、
会社全体の利益何て考えもしなくなりますね。
そうならないように、実際にキーエンスの業績評価は
「結果だけでなく、いいプロセスを
踏んで結果につながったかを重視」
「業績賞与のおおよそ半分ずつが、
アクションで評価される金額と、
成果で評価される金額になっている」
だそうです。
結果的に、一人一人が自分の結果だけではなく、
会社全来の業績を考えるようになるのです・・・。
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