男性中心企業の終焉 その3
第一期世代は本当に悲惨ですね・・・。
今の50歳以上の方々がこの年次に入社された方々
ですね。
どれくらいの方が、この理解不能上司
(ここで私は「昭和の宇宙人たち」と名付けます)
のいじめに耐え、生き残り、役員になったのでしょうか・・・。
いま上場企業に女性役員が少ないことで分かるでしょう。
私は1992年(平成4年)の退職です。
それから「男女格差が全くない会計業界」に
入りましたので、均等法施行後の6年間しか現場を知りません。
ただし、女性総合職1期生~6期生のなまなましい悲惨な
現場を見てきました。
どうやって扱っていいのか分からない
上司「昭和の宇宙人たち」ばかりです。
私の記憶では、
お酒の強い女性やカラオケのうまい女性が
とにかく、ちやほやされた。
特にゴルフのうまい女性は別格でした。
当時接待に女性を連れて行くと、
非常に重宝されたからなのですね。
でも、酒の飲めない女性を無理やり飲ませたり、
嫌がる女性社員を得意先のオジサンとデュエット
させることで、どれだけ優秀な女性社員が
職場から去っていったのか・・・。
この本を読みながら考えに耽ってしまいました・・・。
さらに、私の退職した1992年以降はバブル崩壊で
女性採用を一気に絞った時期です。
100社を受けても1社も内定が取れない時代が
長く続いたのですから、上場企業で50歳以上の女性役員が
ほとんど皆無であることもよく分かりますね・・・。
ちょうど「就職氷河期世代」であったことから
「雇用均等氷河期」ともいえるではないでしょうか。
第二期 2000年から2009年。
この時期は「両立支援制度」が整備された時期です。
先進企業は、企業内保育所を作り、育休制度を
独自に延長させるなど、女性が「育休から復帰しやすい」制度を
整えたのです。
さらに、育児による短時間勤務制度の導入。
均等法施行後の方々が管理職になってきたのですね。
これは大事なのでしょうね。
均等法を知らない「昭和の宇宙人たち」が
皆定年退職していなくなってくれなければ、
この制度が進む訳ないですからね。
この著者がAERA編集部で管理職になり、
働く女性をサポートする立場に変わってきましたからね。
ただ読みながら感じましたが、これは大企業のごく一部のお話ですね。
私も税理士として、中小企業のど真ん中を走りだした頃ですが
そんなことまったく考えもしない「昭和の宇宙人たち」が、
そこには一杯生息していましたから・・・。
第三期 2010年以降の「女性活躍推進」期。
この頃になってようやく、世間では「ダイバーシティ」
を皆、気がつき始めたのです。
ただ2015年に「女性活躍促進法」ができたものの、
「仕事は続けられるが、『仕事の難易度や責任の度合いが低く、
キャリアの展望もない』という別のキャリアの道」
という大問題、つまり「マミートラック問題」が
生じてきたのです・・・。
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