男性中心企業の終焉 その8
「多様性」を取り入れないと
少子高齢化でモノが売れなくなっていく・・・。
これはそうなのでしょう。
「共稼ぎが増え、女性の発言権と経済力が増し、
女性は大事なマーケットになってくる」
この本から私の感じることですが、TBSの番組で
「ジャッジ」という人気番組がありますね。
この番組から「多様性」を納得いただけるのではないでしょうか。
例えば、
「セブイレブンと超一流スイーツ職人」
など必ず「正月特番」でやっています。
あれ見て何を感じますか?
「セブンイレブンの商品開発はこんな若い子が
やっているのか・・・」
妙に感動しませんか。
コンビニエンス・ストアでは女性は大事なお客様
なのでしょう。
女性目線でモノを作らないと売れないといこうことなのです。
毎回、「自分の開発した商品」にダメ出ししていると
本当に泣いているのですね。
これに対して一流職人は実にテキビシイ。
でもこれを見た女性は
「同性の若い開発者が私たちのために作ってくれたのだ。
ぜひ買ってあげよう。」
そう思うかもしれないのですね。
この番組で「一流」とされる人は
皆必ず男性ばかりなのですね。
番組の構成上、確かに脚色されているかもしれませんが、
開発者の女性の涙は、絶対演技ではないと
テレビ越しでも分かるのですね・・・。
多様性(ダイバーシティ)の端的に示す例だと
思うのです。
多様性(ダイバーシティ)の失敗した例として
吉野家をこの本では取り上げていますね。
現職の常務さんが、
「田舎から出てきた右も左も分からない女の子を
無垢、生娘のうちに牛丼中毒」
と言ってしまったのですね。
この「生娘をしゃぶ漬け戦略」は徹底的に
叩かれました・・・。
吉野家の常務解任の決断は早かったのですが、
でもそれで一件落着とすした点に、
浜田氏は強烈に糾弾していますね。
彼女の批判する吉野家のHPです。こちら
女性が活躍する企業であると大々的にうたっています。
これこそが「うすっぺらな」女性活躍企業。
人材採用のため「だけに」表面的に
D&I(ダイバーシテイ&インクルージョン)を
推進している企業。
つまり、「ジェンダー・ウォッシュ」そのものであると。
今後この「多様性」を間違った解釈すると
企業にとって決定的なダメージを受けることに
なるという実に怖い事例でした・・・。
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