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2022年11月29日 (火)

農家はもっと減っていい その5

ここで私がサッカーのワールドカップのお話を

しても誰も読まないでしょうから、

 

久松氏の持論「有機農業とオフサイド論」。

 

これはなかなか優れた考え方ですね。

 

「サッカーになぜオフサイドがあるのか?」

 

こんなことを真面目に考えたことありますか?

同じように

ラグビーにもオフサイドがあるからパスを

後につないでいきますね。

 

その理不尽さゆえに、オフサイドが嫌いという人種が

存在します。

誰だかすぐお分かりですね。

アメリカ人です。アメリカがサッカーの

ワールドカップで活躍しないのはその理由からです。

アメリカ人はアメフトを好み、ラグビーはやりませんね。

オフサイドのないバスケットボールが大人気なのは

その理由でしょう。

 

きっと、

「オフサイドはゲームをつまらなくする」

とアメリカ人は考えているからですね。

それに対して久松氏は、真逆なのです。

「オフサイドはゲームを面白くするもの」

と考えています。

どうしてでしょうか?

 

「ボールへの関与をあえて制限することで、

選手たちに創意工夫を強いる。制約があるから

戦術が生まれ、ゲームを複雑で豊かなものにする。

易しくないからこそ、プレイする人も見る人も考え、

没頭できるわけです。」

 

「有機農業で化学農薬を禁じることの意味は、

フットボールのオフサイドと似ている。」

 

なかなか面白い論点だと思いませんか。

ただここで

 

化学農薬=禁じ手

 

ここを誇張し、「農薬の是非」を議論すると

どろどろとしたものになってしまうそうです。

 

「残留農薬の危険性が議論の対象となったのは、

50年以上前の話」であるし、

また

 

「有機農業でないと美味しい野菜はできない」

 

それも違うみたいです。

 

このあたり農業素人の私には勉強にはなったものの、

なかなか理解できないところですね。

 

 

ただ実際の農家のマーケットを知ることができました。

有機農業をやっている農家の経営規模は

総面積のわずか0.5%しかないのです。

つまり面積規模では200分の1しかない。

 

理由は簡単ですね。

手間がかかって儲からないからですね。

 

では久松氏に

 

「なぜ有機農業何て手間がかかって、儲からないのに

やるのですか?」

 

本当に聞いてみたいですよね。

正直に書いてありました。

 

「できる農産物が栄養価や安全性において優位だから」

「生産プロセスの環境負荷が低いから」

 

そういう理由ではないのです。

なかなか愛すべき人ですね。

 

「有機という『縛り』が仕事を面白くするという個人的な理由」

 

まさにサッカーの「オフサイド」と同じ理由。

久松氏は今ワールドカップを熱狂して見ているのでしょうか・・・。

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