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2022年11月 8日 (火)

農家はもっと減っていい その2

サラを考えている人が読んだら参考になるかもしれませんね。

 

繊維の一流企業「帝人」で「尖がっていた」久松さんを知って

私自身のことを思い出しましたからです。

 

「自分は衣料品には全く興味ありません。

自分は工業用途以外はやる気ありません。」

 

上司からきっと嫌われたのでしょうね。

 私もそんな「尖がったタンカ」を

切ったことがありますから。

 

「自分は株式には興味ありません。

自分はこれからの金融自由化の中で、

『インハウスの税理士』

は絶対に会社にとって必要です・・・」

 

よく分かります。

入社して数年、悶々と働きながらも、

週末や大型連休などを使って、

アウトドアや農業の勉強を始めたのだそうです。

 

でもこの本でちょっと面白いと思った箇所。

 

「20代で土日が楽しみになったらおしまいだよね。」

 

ある人からいわれたそうです。

ここで久松氏はハッと気が付きます。

今やコロナ禍でリモートワークが全盛。

「ワーケーション」という言葉も

あるくらいですからね。

もう隔世の感がありますね。

それでも、「尖がっていた」久松さんは、

農業体験プログラムなどに参加するようになったのです。

ここで「有機農業」に出会い人生が変わります。

ここから年もかけて退職準備します。

 

「いい会社に入っているのにもったいない。

よく考えた方がいいよ。」

 

「会社の花形にいるような人たちは、賛成してくれませんでした。

大きい会社で未来が約束されているのに、なぜそんな無謀な道を

歩むのか?」

 

「お前は英語もできて、出世が見込めるのにもったいない。」

 

社内でも圧倒的な反対論に加え、農業の現場でも大反対。

農業体験の際には、はっきりこう言われたそうです。

 

「私たちが望んでいるのは、地域のリーダーになれる人材。

経済農業がきちっとできる人だ。

有機農業のような『趣味の農業』を志向する人は要らない」

 

つまり、当時の有機農業は傍目よりもはるかに「異端」

だったのです。

 

それでも久松氏は名門「帝人」を「有機農業」やるために

辞めるのですね。

 

「その頃の僕は全力で打ちこめる何かを探していました。

逆に言えば、会社の仕事は、人生を賭けるに値しないと

感じていた。

自分の人生はまだ始まってすらいない。」

 

 

実にカッコイイですね。

若さですね。

 

でも、ここで農業志望者が「フォークリフトに乗ったことがない」

ということすら気が付かなかったのですね・・・。

 

まあ、私も税理士志望者が「経理をやったことがない」のに

会社辞めたのと一緒ですか・・・・。

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