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2022年10月21日 (金)

帳簿付けたら「事業所得」 その5

書きながら気が付きましたけど、

どうも国税庁の言い分を強調しすぎでしたね。

 

よく解説する言葉で、「性善説」と「性悪説」が

あります。

 

申し訳ないですが、国税庁は「性悪説」を取るのですね。

「事業所得で赤字はおかしい。きっと変なことをしている。」

まさに「性悪説」ですね。

「副業節税なんてまやかしだ。きっと悪いことをしている・・・」

 

しかし、そういう悪い人たちばかりではないですよね。

いろいろ努力しているのだけど結果として赤字だった・・・。

そんなケースもあると思うのです。

少なくとも「税理士の立場」としては納税者には「性善説」を

取りたいのです。

もちろん

 

「伊勢丹で買った自分の高級服を仕入れに入れている」

「キャバクラで使った領収書を経費に入れている」

「旅行に行った新幹線代を仕入で出張したとして

交通費に入れている」

 

これはダメです。これは「悪」です。

 

例えば、「週末起業」ということで、平日はサラリーマンやりながら

土日だけラーメン屋を開き、

「日本一うまいラーメン屋を作ろう」

必死になって努力している方がいたとします。

 

土日だけではなかなか売上が上がりません。

東京で行列ができるラーメン屋の試食に新幹線を使った・・・。

これも立派な経費だと思うのです。

ラーメンの食べ歩きのために必死に全国回った・・・。

交通費もかかりますね。

やってみて結局1年間赤字だった・・・。

でも本当に「日本一うまいラーメン屋を作ろう」と

必死に努力しているなら、私は認めてあげたいと思うのですね。

まさに「性善説」です・・・。

 

でもそれが3年も続いたら、「性悪説」の税務署は

「それは単なるラーメン好きの『趣味の全国食べ歩き』でしょ・・」

となるのでしょうか。

 

 

ラーメン屋では、ちょっと例えとして良くないでしょうか。

それなら、

メーカーの技術者が、平日は大手メーカーに勤めながら、

土日深夜にスマホを使った新サービスを開発していたと

しますね。

なかなか売上につながりません。

かなりの開発費を使いながら、どうしても収益化には結びつきません。

3年かかっても目が出ない・・・。

 

この場合ならどうでしょうか。

 

日本経済活性化のための、まさにこれこそが真の

「シェアリングエコノミー」

だと思うのです。

 

5年かかってもぜひ事業化してほしいと思うのですね・・・。

もうじき一台のスマホから事業を立ち上げ、

それが大企業になる時代が来ると思うのです。

 

「性善説」の税理士ならそう思うのです。

でも「性悪説」の税務署は・・・。

 

 

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