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2022年9月30日 (金)

インボイスで免税事業者はどうなる? その8

次に課税事業者になってもらう場合ですね。

 

もう一度「悪徳」元請業者に登場してもらいます。

 

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これではダメなのですね。

「価格交渉」

ということがキーワードのようです。

 

「いくら価格を引き上げてもらえばいいか」

もう少し具体的に説明しましょうか。

建設業の下請さんがいたとします。

(材料などか会社から支給されるまさに工事の下職さんとします)

 

毎月50万の仕事を今では消費税含め55万円で元請業者に

請求していました。

月収55万円×12ヶ月で、年収660万円ですね。

今までは免税事業者です。

1000万円以下ですので、消費税を払わなくって良かったのです。

でも元請業者の要請により、インボイスを発行するべく課税事業者に

なりました。

 

さていくら消費税を納めるのでしょう。

ここで必ずある間違いです。

 

消費税を納めるということは、5万円×12ヶ月=60万円

取られると思うのですね。

間違っても仕方ないです。消費税は10%取られますから

納税も10%かと思うのです。

 

ここは元請業者から下請業者にキチンと指導しなければ

ならないところですが、「簡易課税」というのがあるのですね。

 

建設業の下請業者は第4種事業に該当することが多いです。

説明で(材料などか会社から支給されるまさに工事の下職さん)と

入れたのはそのためです。

第4種の場合は消費税の60%控除可能です。

 

ですから

預かった消費税60万円から60%引けるのです。

そうすると

60万円―60万円×60%=24万円

24万円ですね。

 

月に2万円の納税がかかってくるのです。

つまり10%の消費税のうち40%だから計算すると

4%が納税額なのですね。

 

ここなのです。

ここを含めた上で価格交渉ができるかなのですね。

 

ここはまさに「誠意をもって」下請業者と交渉となるのでしょう。

 

景気の良い元請業者なら、

 

「今後皆様に売上の4%相当を消費税負担してもらわなければなりません。

よって来年の10月からは単価を4%引き上げさせていただきます。

ぜひとも課税事業者になってインボイスを発行お願いします。」

 

こういえたら実に「カッコイイ」ですね。

 

 

もっと正直に下請業者にお願いするかもしれません。

 

「本当は価格を引き上げて皆様に課税事業者になってほしい。

でもウチも苦しいのです。分かってください。

でも売上の4%を『販売奨励金』としてバックしますので

今後は課税事業者になってください。

お願いします」

 

腹を割って頭を下げるしかないかもしれません・・・。

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コメント

吉田さんの顧問先は簡易課税ばかりだから、インボイス対応なんて
全く問題ないのでは?

野口大樹様

コメントありがとうございました。
心配していただき恐縮です。

当事務所にはもちろん免税事業者の方々が多くいらっしゃいます。
また免税事業者を使う建設業なども得意先にあります。
インボイス後も双方良くなるように考えている次第です。
これからも応援よろしくお願いいたします。

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