インボイスで免税事業者はどうなる? その3
次は事例の2ですね。
これも、今後よく出てくるのではないでしょうか。
下請事業者Aさんが出てきますね。
同じく個人事業者です。
親事業者から仕事を「継続的に」10万円で受けてました。
「Aさんが免税事業者であることも知っている」
ということもポイントです。
親会社の担当者から
「今度インボイス制度始まるけど、
ところでAさんは免税事業者なの?」
というようなことを聞かれていることも想定されますね。
Aさんは
「免税事業者です」
と正直に言っているのでしょう。
まさは、確定申告書を親事業者に提出しているということは、
ちょっと想定しにくいでしょうから。
Aさん自身がそもそも「免税事業者って何?」レベルかもしれませんが・・・。
担当者としては、日ごろの取引額から容易に年間売上1000万円以下で
あると予想される下請業者も多くいるのでしょう。
担当者から
「今後を踏まえ、インボイスの登録をお願いします」
そう言われることもあるのでしょうね。
インボイスのことはさておき、仕事を継続したいAさんは、
「承知しました!喜んで!!」
もちろん「居酒屋の店員みたいな」二つ返事です・・・。
まあ、発注元と下請けとの関係ですから
絶対に断れないでしょうから・・・。
Aさんはインボイスのことよく分からないままに
とりあえず登録してしまいます。
でも登録すると「税金が取られること」を知ってしまうのです。
それでは、今までの10万円をもう少し上げてもらわないと
税金分で手取り減ってしまいますからね。
ここはいくら税金が出るのか難しくて
分からないと思いますけど、何となくはお分かりになりますか。
ここでAさんは思うのです。
「インボイス事業者になったら、次回は価格交渉を
しないと・・・」
そう思っていたので、価格交渉しますね。
「今後は消費税1万円分を乗せて11万円でお願いします。」
「それは無理です!いつもの10万円で発注させて
いただきます!」
そう言われたら本当に困ってしまいますよね。
親事業者の依頼で税金を納めることになったのに
単価を変えてくれない・・・。
現実にはこんなこと起きるかもしれませんね・・・。
でも安心してください!
これも「下請法違反!」なのです・・・。
« インボイスで免税事業者はどうなる? その2 | トップページ | インボイスで免税事業者はどうなる? その4 »
コメント