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2022年9月29日 (木)

インボイスで免税事業者はどうなる? その7

何度も書きますが、下請業者の立場は弱いのです。

元請から

「10万円だけで消費税分は今後払わないよ・・・」

と言われて

「せめて10万8000円払ってください。」

 

とはなかなか言えないのです。

やはりここは元請業者の立場から提案して欲しいのですね。

 

もう一度「悪い」元請業者に登場してもらいます。

 

20220929-092920

  

 

これでは本当に困りますね。

免税業者の方々は、10万円の仕事に対して、いったいどうやって

今までの消費税分をもらったらよいのでしょうか。

 

ここで「東京税理士会の研修講師」のお勧めする案を

ご説明します。

 

大前提は「元請側が下請の業者さんに誠意をもって話し合う」

ことが大切なようです。

 

それで大事な金額は

 

「10万8000円~11万円の範囲」

 

なんだそうです。

なぜこうなるかを元請側が理解していただくことも

必要です。

 

一方的に「免税業者なので10万円しか払いません」

はやはり論外のようです。

 

① 11万円

優秀な下請さんなら今まで通り払ってやってください。

元請側が8000円しか税額控除できませんが、

2000円くらいは元請側が負担してでも下請業者を守ってください。

恩義に感じてもらえれば、今まで以上の仕事をしてくれるでしょう。

 

②10万8000円

元請社長さんが「誠意をもって」

「ウチも消費税負担が大変なのです。分かってください。

これからは8000円しか引けなくなることをぜひ理解してほしい」

とお願いするのでしょうね。

 

③10万円9000円

これも元請の社長さんが

「2000円の消費税負担をそちらに全部負担させては申し訳ない。

折半してお互いに痛みを分かち合いましょう」

とこれもお願いするしかないのでしょう・・・。

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