インボイスで免税事業者はどうなる? その7
何度も書きますが、下請業者の立場は弱いのです。
元請から
「10万円だけで消費税分は今後払わないよ・・・」
と言われて
「せめて10万8000円払ってください。」
とはなかなか言えないのです。
やはりここは元請業者の立場から提案して欲しいのですね。
もう一度「悪い」元請業者に登場してもらいます。
これでは本当に困りますね。
免税業者の方々は、10万円の仕事に対して、いったいどうやって
今までの消費税分をもらったらよいのでしょうか。
ここで「東京税理士会の研修講師」のお勧めする案を
ご説明します。
大前提は「元請側が下請の業者さんに誠意をもって話し合う」
ことが大切なようです。
それで大事な金額は
「10万8000円~11万円の範囲」
なんだそうです。
なぜこうなるかを元請側が理解していただくことも
必要です。
一方的に「免税業者なので10万円しか払いません」
はやはり論外のようです。
① 11万円
優秀な下請さんなら今まで通り払ってやってください。
元請側が8000円しか税額控除できませんが、
2000円くらいは元請側が負担してでも下請業者を守ってください。
恩義に感じてもらえれば、今まで以上の仕事をしてくれるでしょう。
②10万8000円
元請社長さんが「誠意をもって」
「ウチも消費税負担が大変なのです。分かってください。
これからは8000円しか引けなくなることをぜひ理解してほしい」
とお願いするのでしょうね。
③10万円9000円
これも元請の社長さんが
「2000円の消費税負担をそちらに全部負担させては申し訳ない。
折半してお互いに痛みを分かち合いましょう」
とこれもお願いするしかないのでしょう・・・。
« インボイスで免税事業者はどうなる? その6 | トップページ | インボイスで免税事業者はどうなる? その8 »
コメント