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2022年9月16日 (金)

インボイスで免税事業者はどうなる? その1

 

「インボイス制度が始まったらいったいどうなるのだろう?」

 

税理士会の研修会でいろいろと消費税を勉強しております。

 

先日の朝日新聞には

「シルバー人材センターで働いている人はどうなる?」

結構切実な問題ですね。

いろいろ書きたいことはあるのですが、

勝手な憶測では書けないので、真面目な公式文書で勉強していきましょう。

 

 

財務省の公式サイトからです。 こちら

マンガで実に分かりやすく出ていますのでご紹介しましょう。

 

20220916-094446

 

事例1

 

20220916-094508

 

下請事業者Aさんが出てきますね。

個人事業者です。

親事業者から仕事を11万円で受けました。

いかにも10万円と消費税1万円という感じですね。

来年の10月1日からのことです。

 

20220916-094527  

 

仕事終わって請求書を親事業者に出しますね。

でもここで問題なのがAさんは免税事業者ということです。

ということはインボイスの登録はできないのです。

そうなるとインボイスの番号はもらえません。

インボイスの番号が書かれていない請求書を

出すことになります。

 

このあたり分かっていればいいのでしょうけど

そもそもAさんは「インボイス?何それ??」

全く知らないのかもしれませんね・・・。

 

20220916-094548

 

ここで親会社の担当者は

Aさんが免税事業者であることをはじめて分かりますね。

 

20220916-094608  

 

Aさんは

「あなたは免税事業者なら、消費税相当額は払えないなあ・・・」

 

そう言われてしまうのです。

ズバリ1万円値引きされてしまった・・・。

 

これ来年の10月から本当に起こっても不思議ではないですね。

 

税理士として日ごろから思いますが、免税事業者として

消費税のことを一切考えてこなかった方が、今急に

「消費税について勉強しろ」

と言われても分かる訳ないからです。

 

令和5年9月30日まで、普通に

「10万円と消費税1万円請求してきた」

それが変わったことにさえ気が付かないからです・・・。

 

20220916-094628

 

 でも安心してください。

「下請法違反」

だと財務省は言っているのです・・・。

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