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2022年9月22日 (木)

インボイスで免税事業者はどうなる? その4

 ハイ。また出てきましたね。「下請法」ですね。

 

しかし、このケースはいわば「だまし討ち」みたいですからね。

ちょっと下請業者がかわいそうな気もします。

 

ただAさんが

 

「課税事業者になることは、もちろん喜んでなりますが、

その分消費税の1万円上乗せして11万円請求していいですか?」

 

ここまでハッキリ言えるかどうかなのですね・・・。

まあ下請の立場は弱いものです。

それを守るのが「下請法」であってほしいですね。

 

では次のケースの方がもっとあるかもしれないですね。

今後、特に建設業界などでは問題になってくるかもしれません・・・。

これもう現実に起こってきているのです。

よくお考え下さい。

 

20220922-090623

 

 事例3

 

取引先A 取引先B がともに免税事業者とします。

元請業者などから要請を受けるケースです。

 

20220922-090646

 

元請の会社が

 

「うちは免税事業者との取引が多いし、とりあえず、

課税事業者になってもらおう」

 

そう考えたのですね。

免税事業者の下請を多く使う建設業ではありうるお話ですし、

小規模のライターなどたくさん使う出版業界でも多いでしょう。

 

20220922-090702

 

要請文書の中に

「インボイス事業者にならなければ、消費税はお支払いできません。

承諾いただけなければ、今後のお取引は考えさせていただきます。」

 

実にキビシイですね。

取引できないと本当に困るので、無理にインボイスの登録するところも

出てくるでしょう・・・。

 

でもやはり納税することもキビシイので

免税事業者のままでいたいというところも、中にはいるかもしれません。

それでAさんは免税事業者ままでいることを選択したのです。

 

20220922-090720

 

「免税事業者のままでも、価格を据え置いて

もらえませんか?」

 

「免税のまままら10%価格を引き下げます!

それがいやなら今後の取引は考えさせていただきます!」

 

これ言われたら本当に困りますね。

それがイヤなら契約打ち切り・・・。

しぶしぶでも承諾せざるをえませんね・・・。

 

20220922-090737

 

Bさんは、しぶしぶながら課税事業者になることを

選択しました。

 

「課税事業者になります」

 

でも、せめて消費税分を上乗せしてくれないと

税金払えませんね。

でもこういわれてしまうのです。

 

「今まで通りの金額でお願いします」

 

Bさんはボヤきます。

 

「価格交渉もさせてもらえない・・・」

 

これは本当にキビシイですね。

 

ハイ。ここでもっと恐ろしい法律が出てきました。

 

20220922-090759

 

「独占禁止法違反!!」

 

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