東京の相続税申告の実態
先日取り上げた「東洋経済の相続税特集記事」なのですが、
もう少し「突っ込んで」おきましょう。
業界関係者にとっては非常に興味のある数字が出ていましたから。
まあ、一般の方には関係ないかもしれないのですが・・・。
驚きました・・・。
コレです。
「相続税の課税割合」なのですね。
これ見てピンとこないでしょうけど
なかなかすごい数字です。
まず相続税の課税割合は毎年国税庁が発表しています。
だいたい1年遅れくらいですから、今最新の数字で令和2年度
でしょう。
令和2年度で被相続人数(つまり亡くなった方)が137万2755人ですね。
そのうち相続税の申告件数は12万372人です。
割合で言うと8.8%なのですね。
ここ数年8%台ですね。
27年度から税制改正により「基礎控除額が縮小」され課税割合が
跳ね上がったのです。
この数字を踏まえた上で、冒頭の表を見ると分かりますね。
東京の平均が17.0%と以上に高いことがわかります。
課税遺産総額も1億7,436万円!
それに対する相続税額2,913万円なのですね・・・。
これに驚いていたらもっとすごい数字も出ていました。
東京の「課税割合20%以上の地域」です。
麹町税務署・神田税務署管内は、何と課税割合39.4%
なのですね。
全国ダントツの1位でしょう。
4割の方が課税されているのですね。
それに驚いていたら
芝税務署・麻布税務署管内は、課税価格3億3,326億円!
相続税7,793万円です。
これはすごいですね。
因みに私の地元中野税務署も、課税割合21.9%ありました・・・。
ここでもう一つ説明しておきますが、課税割合より申告割合が多いのです。
これは小規模特例など使って課税はされないものの、申告しなければならない
件数が多いからなのです。
東京に「資産税専門の税理士法人」が多いのも納得しますね。
こういう高額納税者をターゲットにCMなどバンバンやっていますから・・・。
私ももう少し宣伝した方が良さそうですね。CMでもやりますか・・。
相続一筋25年!中野のランドマーク 吉田事務所・・・!?
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