ランナーズの買収について
昨日アップしたことで、あれこれ考えてしまいました。
月間ランナーズは私が10年前に走り出してからの愛読書です。
私のランニングの成長とともに、常に月間ランナーズも発行部数も拡大して
きたのです。
売上高見てびっくりしましたね。
58億円もあったのですか。
もう少しで上場公開になったのでしょうね。
毎年暮れにこのブログでアップしていましたが、
ランナーズ主催の忘年会は年を追うごとに
盛大に開かれていましたからね。
「コロナなかりせば・・・」
上場企業になったのにと本当に残念ですね。
あと気になったのは株主構成ですね。
資本金1億円に対してオーナーのご夫婦の占める割合が
87%。
財団と持ち株会社に残り13%持たせていたみたいですが、
いわゆる上場公開を視野にした「資本政策」はあまりうまく
いっていなかったのかもしれませんね。
ベンチャーキャピタルからの資本は入っていなかったですから
全額借入金で賄っていたのでしょう。
総資産が43億円に対して純資産が18億円。
ということは差額の25億円は負債ですね。
借入金も多額にあったことも容易に想像されます。
ランナーズはもともとはマラソン愛好家のための月刊誌の発行が
メイン業務でした。
1975年創業というのですから、50年近くは出版一筋。
それがいくらマラソンブームにうまくのったとはいえ、
ランネットやTATTAなどのITサービス事業にも
多額の投資をしていたのでしょう。
なかなか経営は難しいのでしょうね。
忘年会でお会いしましたが、人のよさそうなご夫婦に
話しかけられたのもいい思い出です。
でも正直なお話ご高齢でもあり承継問題もあったのでしょう。
昨日から思っていますが、
「いったいいくらで売却したのだろう?」
会社自体を買収するというより、
登録者350万超の日本最大のポータルサイトに
アシックスも日テレも興味があったのは事実でしょう。
アシックスが出版事業をやりたかったとは到底思えないからです。
これはアシックスの有価証券報告書を「穴のあくほど」見つめて
ご報告します。
でも日本全国のランナーにとって、
本当に良かったと思える買収になることを心から祈ります・・・。
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