永守流 経営とお金の原則 その7
「不渡り3回の教訓」
ここも面白いところですね。
こんな経験談を普通聞けません。
申し訳ないですが不渡り3回も食らうような会社は
普通は潰れていますからね。
「日本を代表する優良企業にしかモノを売らないと決意し、
危なそうな取引先からはすべて手を引いた」
20社以上の中小企業との取引をやめたそうです。
永守会長は「分相応」という表現をしています。
「自社よりも優れたものを持つ相手とお付き合いしろ」
という意味です。
創業時は売上が欲しいですね。
バーゲンセールのように売値を安くしてでも顧客を
確保したいと思うものです。
ある営業担当者が、名の知らぬベンチャー企業から
注文を取ってきた時、
「ベンチャー企業は非常にリスキーだ。取引をするな。」
といさめたそうです。
でも営業担当者としてみたら
「ウチもゼロから出発してここまできたわけで、
彼らも一生懸命頑張っている・・・」
そう反論したくなりますね。
「ベンチャー企業こそベンチャー企業なんかと付き合っても
しかたがない・・・」
これ驚きませんか。
「何もかも自社以下のところと付き合ったとして、
どんなメリットがあるだろうか。」
そう考えるのです。
これこそ「分相応」なのです。
経営者はその「分相応」をシビアに見ていく必要があると
いうことなのです。
「どういうところと取引するかは、どういう商品を作るかと
同じくらい重要である。
取引先を見極める冷静な選択が必要だ。」
「創業期に一流の企業と取引しようとするのは一見すると
『分不相応』のように思われるだろうが、それは逆である」
なかなか金言ですね。
それと不渡りで掴んだ原則。
「代金回収は決して妥協しない」
「回収は早く、支払いは遅く」
「営業はモノを売って終わりではない。回収までが仕事」
「決断は非情に、措置は迅速に」
どうでしょうか。
「会社を絶対に潰さない」原則です・・・。
« 永守流 経営とお金の原則 その6 | トップページ | 永守流 経営とお金の原則 その8 »
コメント