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2022年7月 4日 (月)

永守流 経営とお金の原則 その6

「カネとの闘い」

この本の一番面白いところはココですね。

かなり赤裸々に書かれています。

ここまで銀行とトコトン戦った経営者はいないでしょうね。

 

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従業員入れてわずか4人で立ち上げたベンチャーです。

自宅の納屋を改造してスタート。

 

この本に書かれていて、まず驚くべきことですが、

 

「創業時に売上高1兆円という目標を掲げた」

 

後にも先にもこんな会社見たことも聞いたことないですね。

 

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(グーグルはこのガレージから生まれた)

 

でもすぐ思い出すのがグーグルですね。

グーグルの自宅のガレージでの起業でした。

資本金でも規模でもコネも関係ないのです。

志を高く持つということなのでしょう。

 

「お金も設備も知名度もない。大きな夢とロマン、

ほとばしるような情熱だけを持ち

まったくゼロからのスタートだった。」

 

本当にココだけで感動しませんか。

 

最初は、京都桂川のそばの染め物工場の一角を借り、

家主の洗濯物がはためくような場所でモーターを製造した。

 

 

創業して1年経った頃、ようやくまとまった注文が入ったのです。

 

京都銀行の桂支店から金を借り、新工場建設へ進みます。

わずか設立1年あまりで新工場を作ろうとする経営者は

まずいませんね。

 

ここで大事なキーマンに出会います。

オムロンの創業者である立石一真さんですね。

 

京都エンタープライズデベロップメントという

当時日本初の民間ベンチャーキャピタルのトップだったのですね。

そこから500万円出資を受けたことで、マスコミにも報じられ

会社として信用度が増したのです。

結果的に京都銀行からと日本政策金融公庫から3000万円づつ、

合計6000万円もの融資を受けることができたのです。

 

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創業からわずか1年半、1975年2月に日本電産は

京都府亀岡市に新工場を完成することができたのです・・・。

 

これだけでも驚くのですが、この本でもっとびっくりするのが

創業から5年間で不渡りをなんと3回もつかまされているのですね。

 

「銀行とこれだけ戦った経営者はいない」

 

と申し上げたのはこの理由から来ます。

 

「創業間もないころ資本金を大幅に上回る不渡りをくらい、

さすがの私も絶望的になり、一時は真剣に自殺を考え・・・」

 

創業年目、1974年の夏750万円の不渡りを食らった。

創業初年度の利益は1000万円ほどだったが、

利益が吹っ飛びかねないような大打撃だった・・・」

 

「3回目の不渡り。金額は9000万円。当時の資本金が3000万円

だからその3倍である・・・」

 

3度目の不渡りで本当に倒産を覚悟したらしいのですが、

その時神頼みしたのが京都市左京区にある「九頭竜大社」

開祖の人から「来年の節分に大きなことがある」と告げられたのです。

 

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翌年の節分に、米国のIBMからフロッピー用モーターの

大量発注が舞い込んだ

これにより会社倒産の窮地を脱したのは、「まことしやかな」有名なお話・・・。

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