« 空想教室 その1 | トップページ | 空想教室 その3 »

2022年6月 8日 (水)

空想教室 その2

20220608-102822

 

植松社長の「日本人ショッカー論」。これが実に面白いですね。

こんなこと言う人は誰もいませんでしたからね。

私が植松ファンを自称するのは、こういうところからきます。

 

「ショッカー」とはご存じの通り、特撮ドラマ「仮面ライダー」のカタキ役、

世界征服を目指す謎の組織ですね。

何だか得体のしれない人種です。真っ黒で個性も何もないですね。

 

人口増加により、日本人は皆「増幅されたショッカー」

ばかりになったというのですね。

どういうことでしょうか。

 

「大量生産・大量消費」で日本経済は成長し続けます。

でも、大量生産されたものは皆コピー商品ばかり。

トランジスタラジオ、洗濯機、テレビ、冷蔵庫だけでなく、

電気自動車も家庭用のゲーム機も、そして原子力発電所も

日本人の発明ではないのです。

うまくコピーできた企業は大儲けし、

さらに、安いものを作ることにより消費者から絶大な支持を受け、

「たくさん」の人を雇ってさらに「たくさん」生産し拡大します。

よって「安い×たくさん」の企業がどんどん成長します。

モノが行き渡ると、今度は「壊れやすいもの」まで作って

市場を確保します。

 

本来なら知恵と工夫で「高い×少し」という勝負すべきところですが

その「よりよく」を考えることは求められず、

ひたすら「よけいなことはするな」、「口答えするな」

「いう通りにしろ」、「勝手に判断するな」・・・。

結局何も考えない「ショッカー」ばかり。

 

従業員は「ショッカー」ばかりだけど、そういう企業が

やがて「一流企業」や「大企業」と呼ばれるようになります。

 

それでもそれらの大企業は

「安定して楽してお金をもらえる」

大人気企業になります。

学生が殺到して、あまりに殺到するため、採用の手間を考え、

東大など一部の有名大学しか一次試験をしなくなります。

そうなるとそういう一流企業は「学閥」が当然はびこり、

「年功序列」の悪しき慣習が生まれます。

 

それでも、「自分の子供が幸せになってほしい」と思う親は皆

「安定して楽してお金をもらえる」

一流企業に自分の子供を入れたいと願います。

 

そうするとにかく東大など一流大学が

「大学は学問を探求する場所」ではなくなり、

「いい会社に入るための資格」になってしまったのです。

 

すると

「高校は大学に入るための資格」に

「中学は高校に入るための資格」に

なってしまった・・・。

 

結局、日本人は「何も考えない」ショッカーばかりに

なったというのです・・・。

« 空想教室 その1 | トップページ | 空想教室 その3 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 空想教室 その1 | トップページ | 空想教室 その3 »