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2022年5月13日 (金)

倒産寸前だった鎌倉新書はなぜ東証一部上場できたか その5

20220513-115354

 

何だか葬儀屋さんを批判しているような「意図してない書き方」に

なってきたのでそろそろまとめましょう。

これからの「多死社会」に向けて、この「葬送ビジネス」が

いかにチャンスがあるかということとともに、

たいへん難しいビジネスであることもよく分かりましたね。

いかに難しいかという具体例として「お坊さん便」というのが

取り上げられています。

 

これamazon

「お坊さん派遣します! 一律35,000円!!」

とやって結構話題になったのですね。

これはICTベンチャー企業である株式会社よりそうが

はじめた「僧侶派遣サービス」なのですね。

これに対してお坊さんの組織である「全日本仏教会」は

「お布施はサービスの対価ではない」

と定額表示に対して販売中止を求める騒動になったのです。

この事例取り上げても分かりますね。

「お布施」って何だろう?

と思いますよね。

 

我々税理士は相続税の申告業務をやるにあたって

お葬式の領収書を見ることが多いのです。

相続税の計算にあたって控除できるからなのですね。

でも現実問題として「お布施」の領収書を発行しないお坊さんも

多いのです。

「サービスの対価ではない」と考えているお坊さんも

多いからだと思います。

そのお布施の料金体系も決まっていなくて、よく「お気持ち」と

言われますからね。

ですから「100万円」でもそれこそ「1万円」でもいいのでしょう。

因みにもらった側のお坊さんも非課税として税金はかからないのです。

 

20220513-091739

 (国税庁HPより)

 

それをamazonで「一律35,000円」とやったものだから

猛反発を受けたのです。

結局「お坊さん便」が2019年10月24日に

販売を終了しています。こちら

 

20220513-092825

 

この本では「業界の歴史や風土のようなものを無視したゲリラ的参入」

と痛烈に批判しています。

この株式会社よりそうは多額の第三者割当増資を繰り返していますから

いずれ上場する予定なのでしょう。

 

鎌倉新書は

「業界のしきたりや慣習をリスペクトする姿勢を保ちながら、

パートナーの理解を得て進むべく方向に少しずつ舵を切っていく」

という姿勢のようです。

どんな方向に舵を切っていくのか楽しみでもありますね。

 

今回は「葬送業界」という特殊の業界を取り上げましたが、

このような「業界のしきたりや慣習」が根強く残っている業界は

まだまだあると思うのですね。

書きながらずっと思っていましたが、

この税理士業界も「業界のしきたりや慣習」が多いのですよ・・・(内緒)

 

どうでしょうか。

周りをよく見渡してください。

誰でも「パスファインダー」になれるチャンスは

いくらでもあると思うのです。

 

 

(がんばれ! パスファインダーシリーズ おしまい)

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