NHKドラマ「正直不動産」 その5
今回も勉強になりましたね。
悪徳不動産屋が
「問題ある中古物件を表面だけ『リノベーション済み』と
取り繕って売りさばくこと」
があるそうです。
建築の専門的なお話は、やはり素人には分からないこと多いです。
ましては、今回の問題はマンションの床下の欠陥。
マンションの床下の瑕疵なんて、確かに床をはがさない限り
分からないですからね。
「インスペクション」
という言葉はぜひ知っておくべきことなのでしょう。
監修されている公式ブログからこの「インスペクション」
について説明されています。
ホームインスペクションは「住宅診断」と訳されます。
売主・買主に対して、第三者的・中立的な立場から、
住宅の欠陥や劣化状況、改修すべき場所やその時期、
おおよその費用などを、専門的に調査し、アドバイスする業務
を指すのだそうです。
2018年4月に施行された改正宅地建物取引業法によって、
中古住宅の取引の際にホームインスペクションの実施有無に
ついての説明が仲介する宅建業者に義務として課される
ようになりました。
でも大事なことは、「説明の義務化」なのですね。
「インスペクションの実施」そのものが
義務化された訳ではないのですね。
実際は、インスペクションはそれほど活発に
行われていないのです。
理由は簡単ですね。
「売主」または「買主」の費用負担ですし、
売主側としては「値段を下げるような悪い情報」は隠したいのが
心情でしょうから。
監修されている公式ブログから
「ホームインスペクションの調査は、
日本ホームインスペクター協会が実施する
認定試験に合格したインスペクターが実施します。
インスペクターの試験は民間資格であり国家資格ではありません。」
国家資格でないので、それを適正に行われるような法整備が
されていないのです。
ですから、ドラマのように不動産業者から
圧力欠けられると言いなりになってしまうのでしょうか?
実は、この点原作とはかなり表現が違うのですね。
インスペクターが圧力に屈しないのです。
でも正しく調査するには床板をはがす必要があるのでした。
でもそんなことを無視してバーベルで床板をはがす
バカ「正直な」不動産屋は確かにいないのでしょうね・・・。
このあたりデフォルメされたマンガ通りでしたが、
原作では
「問題ある中古物件を安く買いたたいて、
表面上だけ取り繕って『リノベーション済み』って謳い
高値で売る悪徳不動産屋」
は確かにいるそうです。
そういう人が「情報弱者の大バカ」何だそうです。(これも原作通り)
素人の「情報弱者」を守るこの「インスペクター制度」が
もう少しきちんと法整備されることを切に願います・・・。
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